石坂校長? 大人になったみきお? 全員怪しい『テセウスの船』の黒幕を大胆予想!

『テセウスの船』黒幕を徹底検証!

 確実なことは、未来でみきおに口封じのために殺された正志は共犯者だろう。井沢に「昔は色々あったけど、正志もすっかり村の一員だな」と言われていただけに、12年前の事件に関わりがあると予想される。村の名士の息子である正志。父親の義男(仲本工事)は、心によっていくら歴史が変わろうと毎回殺されることで、正志が怪しいことが明白。交換殺人が条件でみきおに協力していることは濃厚。ただし、レコーダーに残された大人みきおが義男を殺したことがどこかで聞いたとするなら、みきおを裏切る可能性も十分にある。この正志の存在が原作とは異なるところだが、ラスボスと言うより、この件が解決したら再び原作のエンディング軸に戻りそうな気も。

 大人みきおが過去に行くならば、子供みきおの共犯者は大人みきおの可能性が高い。その動機は、第2世界線の未来で、鈴は顔と名前を変えてみきおの内縁の妻となり、子供を身籠るも、自分が好きだった鈴とはかけ離れていたために、タイムスリップして、純粋な鈴を手に入れること。ただ鈴のことを考えるなら、そもそも文吾を死刑囚にしない方が鈴は明るく生きられるという疑問もある。ただ、それが大人みきおの意志ではなく、完全犯罪は大人鈴のシナリオだったら話は変わってくる。整形をしていることで、大人鈴は明音(あんな)説もあり、妹・千夏殺害や、みきおを動かした佐野家への復讐の線もあるが、顔の痣の件で明音説の可能性は低い。

 ただ、最終回の予告で一番話題なのが、鈴(白鳥玉季)が容疑者の1人のように映像が流れていること。何らかの形で鈴が事件に関わり、それを庇うために文吾が罪を被る可能性が充分にある。それをさらに庇うために心が全ての罪を被る、もしくは文吾に代わってみきおを制裁したり、命を落とす展開もあるだろう。このドラマのキーワードは正義であり、みきおが殺人を犯した理由も、鈴が大好きな父親の正義感に対しての嫉妬であるが、自分たちの正義のために歴史を変えていくことで不幸になる人もいる。それは本当に正しいことなのだろうか? ドラマが最後に映し出す未来はどんな世界になっているのか。

■放送情報
日曜劇場『テセウスの船』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:竹内涼真、榮倉奈々、安藤政信、貫地谷しほり、芦名星、竜星涼、せいや(霜降り明星)、今野浩喜、白鳥玉季、番家天嵩、上野樹里(特別出演)、ユースケ・サンタマリア、笹野高史、六平直政、麻生祐未、鈴木亮平
原作:東元俊哉『テセウスの船』(講談社モーニング刊)
脚本:高橋麻紀
演出:石井康晴、松木彩、山室大輔
プロデューサー:渡辺良介、八木亜未
製作:大映テレビ、TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/

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