『恋つづ』は王道を超えた 視聴者の心に“恋”を灯した上白石萌音×佐藤健の功績

『恋つづ』は王道を超えた 視聴者の心に“恋”を灯した上白石萌音×佐藤健の功績

 視聴者を胸キュンで圧倒し続けた『恋はつづくよどこまでも』(TBS系、以下『恋つづ』)の最終回が3月17日に放送された。開始1分で訪れるバックハグからのキスという勢いのあるオープニングから、ラストの職場のど真ん中でのキスまで、天堂(佐藤健)と七瀬(上白石萌音)の甘い生活が描かれ、これには視聴者も悶絶。SNS上には「胃もたれ」の声も上がっていた。「たけもねロス」「恋つづロス」の声が叫ばれ、とにかくイチャイチャし続けた最終回だが、実は本作は“王道”ラブストーリーの基盤に則った構成で、演出の部分でも光る箇所が多くあった。今回は、最終回の見どころをおさらいしつつ、『恋つづ』がなぜここまで多くの人を魅了したのかを分析したい。

空港での七瀬からの「バーカ」にキュン! 二人の合言葉になった台詞

 空港で、天堂からの注意事項を受ける七瀬は威勢良く「はい!」と答える中、最後に天堂が言った「浮気するなよ」という言葉には、思わず七瀬も「バーカ」と天堂節で応戦。天堂の胸元を掴んで引き寄せ、キスをする七瀬は、いたずらっ子のような笑みを見せる。2人の間の「バカ」は愛情を含んだ合言葉になっていた。今まで天堂から放っていた台詞が、七瀬の口から飛び出すことで、2人の間に信頼関係が築けていることがわかる。こうした絆の深さは恋愛描写の中でもとりわけ心を掴むだろう。

恋人と釣り合っているのか問題 格差恋愛の永遠のテーマ

 医師と看護師でキャリアも違う、年の差もある天堂と七瀬。どんなに信頼関係ができても、そこに付随してしまう“格差”に悩まされるのは恋愛あるあるだろう。そんな悩める七瀬が、自分のために成長したいと一念発起する姿は恋愛において理想の形だ。自分を成長させてくれる恋ほど素晴らしい関係性はない。さらに、天堂はそんな彼女を快く留学に送り出す。ただイチャイチャしているだけでなく、芯のあるカップルとして描かれた2人は、視聴者にとって理想の恋人同士になるように見られたのではないだろうか。

雨の中で落ち込む七瀬を救う 傘を差し出す天堂

 会えない時間というのはより恋する気持ちを育む。待っている時の不安や焦れる気持ちは、大切に想う人がいる人なら誰しもが経験するだろう。留学に行く際の不安な気持ちを吐露する彼女を、天堂は優しく抱きしめるのであった。七瀬はここで、天堂がいないとダメだという自身の気持ちを再認識し、ずぶ濡れの姿で視聴者に感情移入させた。お互いを大切に想う気持ちを改めて知った七瀬の姿には切なさと愛しさが滲む。

まるでシンデレラ! 靴の脱げた七瀬に靴を差し出す天堂

 院内でささやかながら執り行われた2人の結婚式。ここでも七瀬は靴が脱げて転ぶなど、彼女らしいドジを踏む。そんな時は天堂がいつものようにサッと彼女をサポートするのであった。靴を手に七瀬に履かせてあげるシーンは、まるでシンデレラのワンシーンで、魔王が王子になった瞬間であった。

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