藤ヶ谷太輔が恋愛の複雑さに立ち向かう 『やめるときも、すこやかなるときも』大きく動く気持ち
日本テレビ系のシンドラ枠で、現在放送中の『やめるときも、すこやかなるときも』が3月2日に第7話をむかえる。本作は、過去の出来事をきっかけに、ある時期になると声が出なくなるという精神的な病を抱えた青年・壱晴(藤ヶ谷太輔)が、桜子(奈緒)との交際を通して自身の病のきっかけとなった出来事と向き合おうとするラブストーリーだ。恋の淡い喜びと胸を締め付ける切なさが春の訪れとともに心に響く。
昔付き合っていた恋人の真織(中井友望)を目の前で亡くしてしまった壱晴は、その心の傷を乗り越えることができない。当時の壱晴は目の前で交通事故に遭う真織に声をかけようとするも、風邪気味だったためにうまく声が出せなかった。壱晴が声を失った理由は、こうした事情ゆえのものだった。桜子はそんな壱晴の過去を知り、彼女として真織の存在を超えられないと感じてしまいモヤモヤする。しかし壱晴は前に進むことを諦めない。
第7話ではいよいよ、桜子との関係も含め、自身の気持ちをさらに前に進めようと、今まで行けずにいた真織の墓参りに行こうとするのであった。そして壱晴はその墓参りに桜子を誘う。一度は断った桜子だったが、壱晴への想いを捨てきれずとことん向き合うことに。こうして2人は壱晴の地元・松江を訪れた。
前の彼女を超えられないことに傷つきながらも壱晴を支え、共に前に進もうとする桜子の姿は恋愛の切なさを物語る。一方で、なかなか傷を乗り越えられない壱晴も同じように苦しんでいた。第7話での壱晴は、自責の念も拭えず、真織を忘れることもできずただただ苦しみの中にいる。たびたび真織を思い出しては、その鮮明な記憶と色褪せぬ真織の存在にうろたえる。そんな中、桜子に対しての本当の気持ちも壱晴の中で見えてくるのであった。松江での出来事が、2人にとって大きな前進となるのか、大きな分かれ道になるのか。一つの出来事に翻弄されながら足掻きもがく2人の姿からは、恋愛の難しさと人を愛するがゆえの苦しさがうかがえる。