櫻井海音、高橋文哉、山田杏奈 エンタメ界の中心に立つ“巳年”生まれの俳優たち
年が変われば、干支が変わる。例年この時期になると、“年男”や“年女”に当てはまる俳優には誰がいるのか、数名をピックアップしては注目してみる記事を書いてきた。もちろん、彼ら彼女らはたまたま同じ年に生まれたに過ぎない。そのことをまずは明言しておきたい。ただ、そんな人々を並べてみることで見えてくる面白さがあるのではないかと思うのだ。
さて、2025年は「巳年」である。いったいどのような俳優たちがいるのだろうか。“これから”の活躍に期待がかかる者たちにフォーカスしてみると、すでに多くの者が、エンタメ界の中心に立つ存在であることが分かる。
いまこの時期において「巳年」の生まれのもっともホットな存在といえば、櫻井海音、八木莉可子、山田杏奈だろうか。
櫻井海音
櫻井は主演を務めたドラマ『【推しの子】』(Amazon Prime Video)の配信に続き、その完結編となる映画『【推しの子】-The Final Act-』が公開中だ。次代を担う若手俳優が揃っている中で、非常に複雑なバックグラウンドを背負うアクアを演じ、主役として作品の顔になれる存在なのだと証明しているところである。この1月からは、これまた期待の若い才能が集う『御上先生』(TBS系)に登場する。学園モノなのだから高校生役かと思いきや、主演の松坂桃李が演じるエリート官僚であり教師となる主人公・御上孝の後輩役とのこと。これは意外だ。同世代の俳優たちが学生服姿で芝居をしている中、櫻井はどのような“違い”を示してくるのだろうか。
八木莉可子
八木は竜星涼とダブル主演を務めた『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)の放送がちょうど終わる頃に、重要な役どころで出演した『劇場版ドクターX FINAL』が公開となった。これは米倉涼子が主演を務める大人気医療ドラマシリーズの最初で最後の「劇場版」であり、彼女が演じる天才外科医・大門未知子の知られざるルーツに迫るというもの。八木が演じているのは未知子がまだ医学生だった頃の姿だ。プレッシャーの大きな役どころだと思うが、未知子の現在と過去とを繊細に繋ぎ合わせてみせている。
山田杏奈
山田は2024年にスタートした『ゴールデンカムイ』シリーズで、ヒロインのアシリパ役を務めている。このタイトルがいったいどこまで広がっていくのかまだ不明だが、映画の第2弾の製作が決定しているいま、やはり長期的かつ大きなプロジェクトであることが分かる。このことから、製作陣は山田の“未来”に懸けているのだといえるだろう。現在は横浜流星が主演の映画『正体』にてヒロインのひとりを演じている。これを観れば、彼女に懸けたくなる理由が分かるはずだ。
高橋文哉
高橋文哉も若くして、すでに映画やドラマに欠かせない存在になっている。2024年は主演映画『あの人が消えた』が公開され、主演ドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)が放送。コミカルな演技にもシリアスな演技にもどちらにも柔軟に対応してみせる器用な俳優である。今年は各世代の力のある演技者たちが揃った映画『少年と犬』で主演を務めており、朝ドラ『あんぱん』(NHK総合)もはじまる。間違いなく飛躍の一年になるだろう。