伊藤沙莉ら『虎に翼』キャストの“いつか”が実現 『紅白歌合戦』は朝ドラファンも必見
2024年の『第75回NHK紅白歌合戦』は例年にも増して朝ドラファン必見の内容となっている。
その筆頭として挙げられるのが、NHK連続テレビ小説『虎に翼』のスピンオフドラマ『虎に翼 紅白特別編』の放送である。2024年度前期にオンエアされた『虎に翼』は、主人公・寅子(伊藤沙莉)が、女性として初めて法の世界に入り、仲間と出会い様々な苦難を乗り越えていく物語。ないものとして扱われるマイノリティー側の人々を描く主張・メッセージ性とそれを朝ドラとしてエンターテインメントに落とし込んだ挑戦的な内容は、朝ドラファンのみならず、これまで朝ドラを観てこなかった層にも広くリーチし、朝ドラ史上最高視聴者数をNHKプラスで記録。寅子が納得できない場面で発する「はて?」は、「2024ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされている。
朝ドラのスピンオフが作られることは珍しいことではないが、『紅白』の企画として放送されるのは2021年の『おかえりモネ』以来。それより遡ると、2020年『エール』の「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」、2013年の『あまちゃん』特別編などがある。『虎に翼』においては、最終回前のタイミングでヒロインを務めた伊藤沙莉と主題歌担当の米津玄師の対談、女子部の座談会を収めた特番放送があったが、今回がスピンオフという位置付けとなる。
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『紅白』全体としては、司会に伊藤沙莉がおり、審査員には脚本の吉田恵里香、寅子の弟・直明を演じた三山凌輝がBE:FIRSTとして出演もする。さらには6年ぶり2度目の出場となる米津玄師が主題歌「さよーならまたいつか!」を歌唱。米津がMVで決めているピースサインはいつしか『虎に翼』キャスト陣にもお馴染みのポーズとなっていった。そして、多くのキャスト陣が自身のSNSにて「さよーならまたいつか!」と主題歌タイトルを引用して締めくくっており、その“いつか”が今回実現するということもファンにとっては感慨深いポイントだ。今回の『紅白特別編』は、法学部生の寅子を中心に巻き起こる年の瀬の物語、とのこと。直言(岡部たかし)やはる(石田ゆり子)、優三(仲野太賀)は登場すると思われるが、物語後期からの航一(岡田将生)たち星家の登場は難しそうだが、果たして。
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