登竜門を通らない! 神尾楓珠、宮沢氷魚、金子大地……地道に実力を重ねる役者たち
今、若手俳優にとってブレイクの登竜門となっているのが“ヒーロー作品”と“朝ドラ”。だが、役者として着実にキャリアを重ね、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のシーズンレギュラーで主婦のハートを射止めた杉野遥亮を筆頭に、登竜門を通らずしてその名を浸透させ、大ブレイクを目前に控える俳優たちがいる。
神尾楓珠
『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系/2019年1月期)で、水泳部のマネージャー役を演じた神尾楓珠。注目の若手俳優が数多く出演した本作の中でも美しさは圧倒的で、一躍話題に。
神尾を語る上で外せないのは、アラサー女性に恋する高校生を演じた『恋のツキ』(テレビ東京系/2018年7月期)。過激なラブシーンにも果敢に挑む一方で、思春期らしい脆い心を表現。神尾が持つエキゾチックな雰囲気と映像美が重なり、一層魅力的な作品と化した。
昨年、映画『HiGH&LOW THE WORST』ではド派手なアクションを披露し、主演ドラマ『左ききのエレン』(MBS・TBS系/2019年10月期)では、大手広告代理店の若手デザイナーをリアルに体現。2020年も勢いは止まらず、今月21日には1st写真集が発売、2月には出演映画『転がるビー玉』が公開。さらにはドラマ『いいね!光源氏くん』(NHK総合)への出演も発表されるなど、様々なフィールドでステップアップ真っ只中だ。
宮沢氷魚
『偽装不倫』(日本テレビ系/2019年7月期)で主人公・鐘子(杏)と恋に落ちるカメラマン役で注目を集めたのは宮沢氷魚。『MEN’S NON-NO』専属モデルでもある宮沢は、抜群のスタイルとどこかミステリアスな雰囲気が、観る者を惹きつける。
2019年公開の映画『賭ケグルイ』では、原作にないオリジナルキャラクターで存在感を発揮。また舞台『CITY』では物語のキーパーソンとなる青年を演じ、今年3月には4度目の舞台となる『ピサロ』への出演も決定。ドラマデビューからまだ2年ちょっとというキャリアながら、メキメキと演技力と認知度を上げている印象だ。
今月24日には、ゲイであることを隠して田舎暮らしを始める主人公を演じた初主演映画『his』が公開。インターナショナルスクール出身ということもあり、日本のLGBTQに対する認識の違いにショックを受けたという宮沢は「作品が一人でも多くの方に届き、(LGBTQについて)考えるきっかけになってくれれば」とも。思い入れのある作品で、どのような顔を見せてくれるか期待したい。