渡辺麻友と広瀬すずの苦悩 『なつぞら』女性の出産と働き方がテーマに

『なつぞら』女性の出産と働き方がテーマに

 茜(渡辺麻友)の出産、退職をめぐり一悶着あったことでなつ(広瀬すず)も働きながら子を産むことに不安を覚える。しかしその一ヶ月後、なつも妊娠するのであった。『なつぞら』(NHK総合)第119話では、女性の出産と働き方が描かれた。

 翌日から産休に入るという茜は、克己(川島明)、神地(染谷将太)と共になつの家を訪れる。茜が産休の挨拶に行った際、社長から産休明けに契約社員にすると告げられたことを、なつと坂場(中川大志)に伝えにきたのだ。神地は自分ごと以上に腹を立てていた。茜はこれを受けて、出産後は退職すると決めたという。この話を聞いたなつは、自身にもいつか訪れる妊娠について考え、まわりの社員に聞いて回るなど不安そうな素振りを見せた。

 そして無事出産を終えた茜は、実際に産んでみると、復職しなくてよかったと漏らした。もちろん子を愛するがゆえの発言だが、その言葉にはどこか、未練を断ち切るためのような切なさも滲む。なつは、これからも仕事を辞めたくないと考えていた。しかし、なつと坂場の前には、まだまだ女性の出産と仕事の両立に寛容ではない時代の、子を産んでから働くという壁が立ちはだかる。

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