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『相棒』卒業後も存在感を示す愛すべきキャラクターたち 長期シリーズ人気の秘訣を探る

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 現在放送中の『相棒 season17』(テレビ朝日系)が、3月20日に最終回を迎える。先週放送された第19話で、レギュラーメンバーだった月本幸子(鈴木杏樹)が女将を務めてきた小料理屋「花の里」を去ってしまい、視聴者の間に衝撃が走った。

 「花の里」で警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)とその相棒たちが過ごすシーンは、殺人などの物騒な事件とほんの少し距離を置いて心が休まる一時を演出しており、特に幸子は、おっちょこちょいな面もありながら、そのふんわりとした雰囲気と笑顔で「相棒」シリーズ随一の癒し系キャラといえる存在だった。

 「花の里」はかつて、右京の元妻である、たまき(益戸育江)が初代女将を務めていたが、旅に出ることを理由に閉店。右京の勧めでその後を引き継いだのが幸子で、そもそも幸子と右京が知り合ったのは、彼女が殺人未遂事件を起こし、右京たちによって逮捕されたことがきっかけだった。その後も事件に巻き込まれたり、大騒動を起こしたりと、複数回に渡り登場して存在感を示していた彼女が、このドラマの象徴の一つともいえる「花の里」の二代目女将になったことは、多くの相棒ファンたちも納得のいく流れだっただろう。初代女将のたまきの存在を尊重しながら、説得力のあるエピソードを挟んだ上で、幸子を二代目女将に就任させるという、実に丁寧かつ自然な話の運び方だった。

 『相棒』シリーズには、たまきや幸子のような愛すべきキャラクターが数多く存在していることが魅力の一つだ。例えば、初期からずっと登場し続けている捜査一課の面々は、“トリオ・ザ・捜一”の愛称でファンからの支持も熱く、捜査中のケガが元で最年長の三浦(大谷亮介)が退職した今は、伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)のコンビとなっているがその人気は変わらない。何かと捜査に首を突っ込みたがる特命係を煙たがりながら、時には協力する姿勢を見せるなど、実は特命係の良き理解者でもある。曲がったことは決してしない、誇りを持って仕事をする彼らのことを、右京たちも信頼していることが随所で伝わってくる。いわゆる典型的な「主人公たちを際立たせるために用意された対照的なキャラ」の枠にはまらない、彼ら独特の生き生きとした姿に多くの人が思わず好感を持ってしまうのだ。

 その他にも、かつて鑑識課にいて右京の協力者となっていた米沢(六角精児)や、特命係の部屋を「暇か?」というお決まりのセリフと共に訪れる組対5課の課長・角田(山西惇)など、2000年から放送されている長期シリーズだけに、人気キャラはまだまだたくさんいるが、なんといっても最も重要なキャラは、右京の歴代相棒たちである。明るく熱い性格とフライトジャケットがトレードマークだった初代相棒・亀山薫(寺脇康文)、プライドが高くおしゃれでクールな二代目相棒・神戸尊(及川光博)、父親が警察幹部で、正義感が強く血の気の多い三代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)、そして現在の相棒は四代目となる冠城亘(反町隆史)だ。

      

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