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ムロツヨシが2019年も心に棲みつく? 誰もが魅了される“粋な男”

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 2018年は、ムロツヨシに驚かされる1年だった。1月クールでは『きみが心に棲みついた』(TBS系)に出演し、勘違いしやすいのに、傷つきやすくて、ちょっとめんどくさいけれど愛される、そんな漫画家・スズキ次郎を好演。主人公のキョドコ(吉岡里帆)と星名(向井理)の共依存、そして吉崎(桐谷健太)との重めな三角関係が描かれた本作において、ムロツヨシ演じるスズキのキャラクターは、一服の清涼剤として視聴者に愛された。タイトルにちなんで「ムロが心に棲みついた」とSNSで盛り上がるシーンも見受けられたほどだ。

『きみが心に棲みついた』(c)TBS

 2月には、42歳で『2018年エランドール賞』を受賞。「役者を目指して23年くらい経ちますが、初めていただいた賞」と、キャリア23年の“新人”賞というシュールさに言及し、受賞スピーチも大いに笑いを誘った。これまでも『33分探偵』(フジテレビ系)をはじめ、映画『銀魂』や『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)など、盟友ともいえる福田雄一監督作品で、クセの強めなキャラクターを演じてきたムロツヨシ。「好きなようにやっていいよ」。福田監督から言われたこの言葉が、ムロツヨシの俳優人生の歯車が大きく動き出していったという。

 オーバー気味な表情だったり、独特な間のとり方だったり……ムロツヨシが“好き勝手”にやっているように見える演技が視聴者も大好きだ。つい「これはアドリブでは?」とニヤッとしてしまう。「演じてて楽しくなっちゃっただろ!」とツッコミを入れたくなる。演じる側からの一方通行で終わらない、視聴者が参加せずにはいられない何かが、彼の演技には漂う。そっちが「好き」に演じてるのだから、こっちも「好き」に見るよ、という「隙」にも近い何か、が。

 だからこそ「ゆるくて、笑えるものしか、ムロツヨシの演技は成立しないのではないか」という思い込みも生まれつつあったように感じた。得意分野が確立されると、それ以外の可能性がなかなか開拓されにくい。それが23年かけて、ようやく築いた正攻法ならばなおさらだ。だが、2018年のムロツヨシは、そのハードルを軽々と飛び越えた。

『大恋愛~僕を忘れる君と』(c)TBS

 10月クールの『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)では、戸田恵梨香扮する若年性アルツハイマー病を患った愛する尚を、全身全霊をかけて支えていく間宮真司を熱演。そして、同クールに福田組の『今日から俺は!!』(日本テレビ系)にも出演する。福田雄一監督のもとでの王道と、正統派ラブストーリーという新たな道と。変化球を得意としてきたピッチャーが、どえらいストレートも持っていた。例えるなら、そんな感じだろうか。見たかったムロツヨシも、“こんなムロツヨシも見てみたかった”も、ストライクゾーンにバシバシと投げ込んでいく姿が気持ちよく、10月クールは最高に楽しませてもらった。

      

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