年末企画:折田侑駿の「2018年 年間ベスト俳優TOP10」 今後も追い続けたい若手俳優の誕生

年末企画:折田侑駿の「2018年 年間ベスト俳優TOP10」 今後も追い続けたい若手俳優の誕生

 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2018年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。今回は、2018年に日本で劇場公開された邦画の作品と、放送されたドラマの中から執筆者が独自の観点で10人の俳優をセレクト。第9回の選者は、映画から舞台まで幅広く鑑賞し、多くの役者評を執筆した映画ライターの折田侑駿。(編集部)

・平野紫耀
・中川大志
・萩原利久
・岡田健史
・山田裕貴
・佐藤健
・中村倫也
・毎熊克哉
・瀬戸康史
・東出昌大

 この2018年も、じつに多くの俳優たちに魅了された。その中でも、年齢やキャリア的にまだ「若手」と呼ばれ、とりわけ心に残った存在を10人を挙げてみた。

(c)2018映画「坂道のアポロン」製作委員会 (c)2008小玉ユキ/小学館

 まずは20歳前後の、特に若い俳優たちから。彼らの魅力は、やはり瑞々しさだった。『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系、以下『花のち晴れ』)、『honey』『ういらぶ。』とマンガ実写化作品で主演を務め、ティーン層を中心に圧倒的な支持を集めた平野紫耀。今年は所属するKing & PrinceでCDデビューも果たしたが、彼がエンターテイナーとして持つ華は主役を演じるに相応しく、見た目とは裏腹な二面性のある人物を演じることで、俳優としても存在感の大きさを示していた。

 『花のち晴れ』で平野のライバル役を務めた中川大志もまた、『坂道のアポロン』『虹色デイズ』『覚悟はいいかそこの女子。』と、マンガ実写化作品で奮闘した。子役出身ということもあるが、その芸達者ぶりには作品ごとに驚かされたものである。この手の作品を牽引していく期待の存在ではあるものの、彼の実力がさらに活かされる作品との出会いにも期待したいところだ。

(c)押見修造/太田出版 (c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

 中川と同じく子役出身者であり、まだ10代ながら器用な演技を見せたのが萩原利久だ。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『高崎グラフィティ。』で等身大の若者像を体現し、私たちの過ぎた青春の日々の“痛み”や“苦味”、“悦び”を彼は思い出させてくれた。1月より始まる『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)へもキャスティングされており、2019年、期待である。そして、今年最注目の最若手といえば、『中学聖日記』(TBS系)にて華々しくデビューを飾った岡田健史だ。以前コラムでも書かせていただいたが(参考:岡田健史、『中学聖日記』で見せる新人俳優としての強み)、彼が新人俳優として湛える瑞々しさは今だけのもの。一抹の寂しさと将来への期待で、くっと目頭が熱くなってくる。彼の大抜擢は、ある種の奇跡を目撃したといっても過言ではないだろう。

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