山田裕貴が語る、『闇金ドッグス』の強みと俳優業への情熱 「観たいと思われる俳優になる」

山田裕貴が語る、『闇金ドッグス』の強みと俳優業への情熱 「観たいと思われる俳優になる」

 裏社会のリアルを容赦なく活写する人気アウトロームービー『闇金ドッグス』シリーズ。4月14日から『闇金ドッグス8』が公開される。今回リアルサウンド映画部では、本シリーズの『1』、『2』、『4』、『6』に続き『闇金ドッグス8』で主人公・安藤忠臣を演じる山田裕貴にインタビューを行い、シリーズものや今作ならではの魅力、さらには自身の俳優業への向き合い方について話を訊いた。

「少しだけ重みが出てきた」

――これだけ続いている『闇金ドッグス』シリーズの魅力と面白さはどこにありますか?

山田:人間の闇や愚かさの部分をとにかく汚く、しっかり描いている。こんなに素直に映し出している作品はあまりないんじゃないかと思います。

――今回8作目にして5度目の主演ですね。

山田:最初は続くなんて思ってませんでした。でもこうやって続けさせていただいて、ちょっとずつ知ってもらえたり、「『闇金ドッグス』見ました」って声を聞くと、やっていて良かったなと思います。『ガチバン』から数えたら、安藤忠臣としては11作目なので、終わってほしくないなと思いますね。

――シリーズとして作品が更新されていく度に、主役ということでも、安藤というキャラクターということでも、心境の変化があるかと思います。

山田:僕自身としては、やはり映画館にどれだけ人を呼べるのかが気になるところです。上映館数自体は少ないけど、自分がどれだけ人を呼べる俳優になっているのか、一種のバロメーターになるし、もっと自分が大きくなれば、作品に還元できるなと思ってやっています。安藤に関しては今回の『8』で、少しだけ重みが出てきたかなと思えるようになりました。今までは「まだ足りねえな」と思っていたし。それは僕が歳を重ねたからなのか、安藤が素直に生きられるようになってきたからなのか。そんな気がして、少しほっとしました。

――それは現場に立っているときに感じると。

山田:いや、観てからですかね。「このカットのこの表情は良かったかな」と思えたり、逆に「ここはもっと違うやり方があったな」と思ったり。現場では素直に感じたまま、「生きている」という感じなので、あまり考えずにやっています。自分自身としては緊張しなくなったり、邪念みたいなものが消えたというか、素直に安藤としてその場にいることができるようになってきたことが、変わってきたことかなと思います。

――それはシリーズもので演じることの強みでもあると。

山田:そうですね。もちろんどの役を演じていてもそこを目指してはいますけど、より長い時間やらせてもらうことによって、その強みを得ることができました。

「俺には芝居しかないんだって、追い込みました」

――闇金を題材としたシリーズ作品ですが、山田さん自身は“闇金”にどんなイメージを持っていますか?

山田:まあ、借りない方がいいですよね。でも商売になっているってことは、借りる人がたくさんいるということだと思います。こういう職業があるってことは、それだけ困っている人がいる。こういうところでしか借りることができない人がいる。そこを『闇金ドッグス』は描いているんじゃないかと思います。

――作品自体に実はそういったメッセージが込められていますね。

山田:反面教師みたいな感じですよね。「こういうことって本当にあるんだ」って思いながら観てもらえたら嬉しいです。

――安藤が須藤に対して言い放つ、「どれだけ修羅場をくぐってきてると思ってんだ」というセリフが印象的でした。俳優業でこれまでに修羅場はありましたか?

山田:以前ある少女マンガ原作の映画に参加したとき、大人気キャスト陣の中に僕もメインキャスト入りしたんです。僕は今でもまだまだですけど、その当時はもっと知られていなくて、だから自分自身「マジで!?」と思ったんです。主役のふたりはその当時から「キャー!」と言われていて、しかも学校での撮影だった。ふたりが楽屋から出てきただけで周囲が盛り上がるんですけど、俺が出てきたところで……絶望……みたいな。でもこれはマジで乗り越えないとダメだと思って、俺には芝居しかないんだって、追い込みましたね。

――心理的なプレッシャーが大きそうです。

山田:いやあ、凄かったです。賛否の“否”しかない、みたいな。僕が演じるのがとても人気のキャラクターだったので、SNSの書き込みで「観たくない」とか「誰だよこいつ」みたいなのばかりで、それで急上昇ワードに上がってくるという(笑)。めっちゃ悔しくて、絶対にいい芝居してやろうという想いで臨みました。「泣かせたる!」って気持ちで(笑)。それが修羅場といえば修羅場ですかね。まあでも、どの撮影も修羅場ですけど、あれは僕の中では大きな戦いでした。

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