平野紫耀は、ギャップ系王子? 中島健人や藤ヶ谷太輔ら“王子系ジャニーズ”と比較して考える

平野紫耀は、ギャップ系王子?

 一方で、失踪した優羽を探すシーンでは、危険を顧みず夜の山道を突き進む男らしさが垣間見える。段々とクセになってくる凛のギャップを、存分に楽しめる内容になっているのである。冒頭のシーンも、平野独特のハスキーボイスで「さっさと(学校に行く)準備しろ、遅れるな」と優羽へ言い放ったかと思うと、自分の部屋に戻って「優羽〜、可愛すぎる〜!」と悶絶するという衝撃的なギャップからスタートし、一気に引き込まれてしまう。

 これまで演じた、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の神楽木晴や、『honey』の鬼瀬大雅でもギャップある演技を見せた平野。さらに平野本人も、バラエティーではド天然ぶりを発揮しつつも、コンサートや演技ではビシッと決めるという大きなギャップを持っている。これまでの役のイメージと本人のイメージがあるからこそ、王道王子様の中でも「ギャップ系王子」がピッタリとハマるのかもしれない。

 ここ数ヶ月ですっかり天然キャラのイメージが付いた平野だが、コンサートや歌番組でのかっこよさはピカイチで、バラエティー番組の時と同一人物とは思えないほどだ。平野紫耀としても、ドラマ・映画の役としても、彼の最大の武器である“ギャップ”を使ってさらに人気を獲得していくのではないだろうか。

(文=高橋梓)

■公開情報
映画『ういらぶ。』
全国公開中
出演:平野紫耀(King & Prince)、桜井日奈子、玉城ティナ、磯村勇斗、桜田ひより、伊藤健太郎
原作:星森ゆきも『ういらぶ。―初々しい恋のおはなし―』(小学館『Sho-Comi フラワーコミックス』)
監督:佐藤祐市
脚本:高橋ナツコ
製作:『ういらぶ。』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、共同テレビジョン
配給:アスミック・エース
(c)2018 『ういらぶ。』製作委員会 (c)星森ゆきも/小学館
公式サイト: http://welove.asmik-ace.co.jp/

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