平野紫耀は、ギャップ系王子? 中島健人や藤ヶ谷太輔ら“王子系ジャニーズ”と比較して考える

平野紫耀は、ギャップ系王子?

 今、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を博しているKing & Prince。そのセンターとして活躍しているのが、平野紫耀だ。コンサートやドラマ、映画だけでなく、超ド級の天然キャラを活かして、今やバラエティにも引っ張りだこの平野。毎週必ずと言っていいほどテレビで見かけるようになった。そんな平野の主演映画第2弾『ういらぶ。』が、11月9日に公開された。筆者は、同作品で「平野的王道王子キャラ」が確立されたように感じた。

 ジャニーズの中には、王道王子キャラが魅力のメンバーが少なくない。そして、一口に王道王子キャラと言っても、1人1人微妙にタイプが違っている。例えば、ジャニーズの王道王子キャラ筆頭のSexy Zone 中島健人。彼はこれまで実に様々なタイプの王子キャラの役を演じてきた。『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、横柄な態度でありつつもふとした瞬間に優しさを見せる黒崎晴人、『未成年だけどコドモじゃない』では全てが完璧な学園のアイドルだが実は冷めた性格の鶴木尚など、バラエティー豊かだ。言うならば、中島はオールマイティタイプの王子キャラである。

 その他にも、例えばKis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔。テレビドラマ・映画『MARS~ただ、君を愛してる~』では、一見明るく外交的だが実は心に闇を抱えるキャラの樫野零を演じ、「どこか危うさがある系王子」に徹した。そして、最近王道王子キャラに名を連ねるジャニーズWEST・小瀧望。『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』で演じた舘林弦は、幼なじみの桜井和央(高杉真宙)のみに心を許し、他の人には乱暴な態度を取ってしまうが、結局は優しいという「ぶっきらぼう王子」だ。このように得意とするタイプや、各メンバーに合った役を各々演じてきたのである。

 そう考えると、平野のタイプは「ギャップ系王子」と言えるのではないだろうか。『ういらぶ。』で演じた凛は、ドSを演じるヘタレ男子で、性格がこじれすぎて素直になれないタイプだった。映画の中でも、幼なじみであり、好きな人でもある優羽(桜井日奈子)に優しくしたいのに、きつい言葉ばかりを投げてしまうシーンが満載。優羽の前では何かと自分を強く見せようと虚勢を張ったり、優羽にストレートにアタックする和真(伊藤健太郎)にオラついてみたりと、ヘタレ感がうまく伝わってきた。

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