ムロツヨシが語る、『大恋愛』で掴んだチャンスへの喜び 「あがき続けてきました」

ムロツヨシが語る『大恋愛』で掴んだチャンス

「戸田恵梨香を好きにならない方法を教えて!」


ーー真司は尚のようなスレンダーな女性がタイプでしたけど、ムロさん自身の好みのタイプは?

ムロツヨシ:昔は、どちらかといえばぽっちゃりした人が好きだったんですよ。モデル体型の人を目の前にすると“いやー、俺なんて!”っていう感じで。でも、この世界、すげーキレイな人がいっぱいじゃないですか。もう“マジかッ!”っていう人ばかりで。例えば、テレビ局に行くと女優、モデル、アイドル、アナウンサー、番組アシスタント……って次々にキレイな人と行き違うわけですよ。廊下で(左を振り向きながら)「マジかッ!」、(右を振り向きながら)「知的ッ!」、(再び左を振り向きながら)「エ〜ロいッ!」って、もう好みなんてどれとったらいいのか。もう感情が渦巻いちゃって、好みなんて、もー、そりゃあ!

ーー素敵な人がたくさんいますもんね。

ムロツヨシ:だって、もー、恵梨香ちゃんが毎日となりに来て笑っててごらんなさいよ。あんな可愛くて、いつもニコニコしてて。はぁ〜……もう好きにならない方法を教えてくださいよ。ほら、うちのマネージャーだって頷いてますよ。マネージャーもずっと同じ部屋にいますから、「たしかにそうですね」って! マネージャーまで好きになっちゃってるんですから(笑)。ど、ど、どうしたらいい? どうしたら好きにならずにいられる? ずっと楽屋にいたほうがいい? 本番以外、もう楽屋から出ないほうがいい?

ーーダメです(笑)。尚と真司はイチャイチャしないと!

ムロツヨシ:アハハハ。いやー、本当にどう見たってかわいいもんなー。戸田恵梨香を好きにならない方法を教えてほしいですよ。

ーー当初「自分でいいのかな?」と仰っていましたが、こうしてお聞きしているとムロさんと戸田さんだからこそ、『大恋愛』という作品が生き生き描かれているように思います。改めて、ムロさん自身が役者として最もやりがいを感じている瞬間は?

ムロツヨシ:そうですねー、本番じゃないですかね。もちろん、そのあと観てくれる人が多かったり、「よかった」とか「最初しっくりこなかったけど見入っちゃった」とかっていう褒め言葉も嬉しいですけど、やっぱり本番のときにしっかり落とし込めると、やりがいを感じます。もちろん、本番のあと“ああすればよかった”、“こうすればよかった”っていうのは、絶対あるんですけどね。でも、本番は基本1回ですし。2回3回あっても、そのときやらなかったことは自分でジャッジしているわけで。もしくは、勇気がなくてできなかったわけですから。それはもう観ていただいたみなさんに、けなしていただくしかないと思うんです。あー! でもねー、『大恋愛』だと、テストのときにいろいろ悩みながら、実は自分の中でどっか変えてて、尚のことを考えて考えて……“もう自分のやりがいなんてどうでもいいや”ってぐらい演技に集中したときに、一番やりがいを感じてるかもしれない。

ーーなるほど、作品によって異なると?

ムロツヨシ:ですかね。福田雄一組でのやりがいは、とにかくおもしろくすることが100点なので。本を壊してでも面白くできれば100点だし、福田雄一が喜んでれば100点。そのやりがいは、すごく明確。でも、その分、緊張感も半端ない。今やもう。1周も、2周も回ってしまったので。

ーーそれこそ、先ほど仰っていた道が違うということですね?

ムロツヨシ:そう、道が違いますね! 福田組で大きくしてきた道とは、また違う道を『大恋愛』で開拓している。たくさんの作品に触れて、試行錯誤を繰り返して、いろんな道を切り拓いて、役者という山を登り続けていきたいんです。

(取材・文=佐藤結衣)

■放送情報
金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54
脚本:大石静
プロデューサー:宮崎真佐子、佐藤敦司
演出:金子文紀、岡本伸吾、棚澤孝義
出演:戸田恵梨香、ムロツヨシ、富澤たけし(サンドウィッチマン)、杉野遥亮、小篠恵奈、黒川智花、橋爪淳、夏樹陽子、草刈民代、松岡昌宏
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/
公式Twitter:@dairenai_tbs

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