戸田恵梨香が語る、ムロツヨシと築く『大恋愛』のアプローチ 「2人の仲で大事なものを大切に」

戸田恵梨香が明かす、自身の恋愛観

 TBS金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』の放送が10月12日よりスタートし、初回視聴率は平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。主演の戸田恵梨香とムロツヨシの演技に注目が集まった。

 本作は、“ラブストーリーの名手”大石静が紡ぐ完全オリジナルドラマ。戸田が演じる34歳で若年性アルツハイマーに侵された女医・北澤尚と、ムロが演じる健気な売れない小説家・間宮真司が、愛と死に向き合っていく純愛物語だ。今回リアルサウンド映画部では、ムロとの共演や本作を通じて考える恋愛観について、北澤尚役で主演を務める戸田恵梨香に話を聞いた。

「瞬間的に素の私たちである部分がすごくある」


ーー本作は大石静さんの“オリジナル脚本”ですね。

戸田恵梨香(以下、戸田):原作物が当たり前のようになってきている中で、オリジナル作品に携われることは本当に嬉しいです。撮影しながらも可能性がどんどん広がっていくような気がしていて、やりがいを感じます。台本で尚が話す言葉を追っていくと、話が突然変わったり、テンポが変わったりすることを感じることがあって、その間に何が起きたのか、その隙間を考えなければいけないことが、今回のストーリーや役には多い印象を受けました。だから、尚の言葉や行動一つひとつを細かく考えてやらないと、成立させることが難しくて、すごく頭を使います。

ーー第1話の居酒屋のシーンは、戸田さんが「素で笑っているんじゃないか」と放送後にネット上でも話題になっていました。

戸田:居酒屋のシーンや、2人で歩いている場面など、何気ないところで監督にアドリブを任されることがあって、私とムロさんの普段の雰囲気が実際に出ているんじゃないかなと思う瞬間は多いです。居酒屋のシーンもそうですが、第3話で、私が真司のホクロを押すと彼が変顔をしてくれるシーンがあるんですけど、その2人のやりとりも、私とムロさんが実際にやっていたことでした。作品に入る前、大石さんが私とムロさんと別々に食事をして、私たち2人のエピソードなど、2人の性格を知った上で脚本を起こされているんです。だから、瞬間的に素の私たちである部分がすごくあるんですよね。お芝居をしていて、今まで他の作品で感じたことがないような、現実と非現実の境目が分からなくなる瞬間がよくあります。だから、私の素の部分が出過ぎないように気をつけています。

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