『インクレディブル・ファミリー』プロデューサーを直撃! 14年ぶりに帰ってきた理由を聞く
2004年に公開された映画『Mr.インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』が8月1日から公開される。ディズニー/ピクサー長編20作目となる本作は、スーパーパワーを隠して生活する伝説の元ヒーロー・Mr.インクレディブルことボブとその家族たちの元に、ヒーロー活動復活をかけたミッションが降りかかるというストーリー。
今回リアルサウンド映画では本作のプロデューサーを務めたジョン・ウォーカーにインタビュー。前作から14年ぶりに帰ってきた理由や、本作の鍵となる末っ子ジャック・ジャックのスーパーパワーについて語ってもらった。
「ヒーロー映画ではなく家族の物語」
ーー14年ぶりに戻ってきた本作ですが、アニメ映画の全米累計興行収入の記録を塗り替える偉業を成し遂げましたね。
ジョン・ウォーカー(以下、ウォーカー):ホッとしているのが正直な感想だよ。この映画のために神経を注いで、時間もお金もエネルギーもたくさん費やした。みんなが喜んでくれることを願って制作したものがヒットすると、また次も手掛けられる可能性も出てくるんだ。当たらないと次はないことがあるから、安心したよ。今回大ヒットを記録できて、世界中のみんなにありがとうと言いたい気持ちだね。
ーー続編の企画がスタートしたのはいつ頃だったのですか?
ウォーカー:2015年だった。完成するのに3年かかったよ。
ーー企画実現に繋がったきっかけを教えてください。
ウォーカー:『Mr.インクレディブル』の後、何本か映画を撮ったんだ。ちょうど『トゥモローランド』を作った時に、色んな人から「『Mr.インクレディブル』の続編はないのか」と聞かれたよ。その時はスーパーヒーロー映画が飽和していたから「やらない」と答えていたんだよね。でも、『Mr.インクレディブル』はヒーロー映画ではなく家族の物語だと気が付いて、スーパーヒーローという部分もあるけれど家族が中心となった作品が作れると感じた。それに、あまり待ちすぎると他の人が続編を作ってしまうから、「今だ!」と思って制作に踏み切ったよ。
ーー前作のタイトルは『The Incredibles』でしたが、今回『Incredibles 2』と“The”が取れた形になっていますね。タイトル変更に理由は?
ウォーカー:良い質問だね! 僕たちが作っているときは『Incredibles 2』と言っていたんだけれど、マーケティングの資料が全部『The Incredibles 2』になっていたんだ。「The」を入れるのは変だと思って、実は取るために何週間も議論したよ。僕は「The」を入れるが嫌だったからね。だって変じゃないか、『The Incredibles 2』って。これを聞いてくれるということは、君は僕の味方だね(笑)。