太田莉菜、角田光代、山戸結希らが絶賛 『告白小説、その結末』著名人コメント&WEB予告公開
6月23日に公開される映画『告白小説、その結末』のWEB限定予告と著名人コメントが公開された。
本作は、作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説『デルフィーヌの友情』を、ロマン・ポランスキー監督と、『パーソナル・ショッパー』のオリヴィエ・アサイヤスが脚本を手がけたミステリー。私小説がベストセラーとなった後、スランプに陥っている作家・デルフィーヌと、彼女の熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性エルの危うい関係性を描く。
デルフィーヌを『潜水服は蝶の夢を見る』のエマニュエル・セニエ、エルを『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンが演じる。
このたび公開されたWEB限定予告は、本作を読み解くための“手引書”となるもの。作家デルフィーヌの元に、美しい女性エルが現れるところから始まる。しかし、喪失した創作ノート、差出人不明の脅迫状、フェイスブックの偽アカウントなど、2人の関係性が深まると同時にデルフィーヌの周りで不審な事象が起きていき、意味深なデルフィーヌのセリフで映像は締めくくられている。
また、作家の角田光代、映画監督の呉美保や山戸結希ら著名人11名から下記のコメントが寄せられている。
コメント一覧
石川慶(映画監督)
映画芸術を知り尽くした巨匠ポランスキーの紡ぎ出す、目眩く迷宮世界!
仕掛けられたいくつものメタフィジカルな伏線を思うと、エンドロールが終わった今も、まだ迷宮の中にいるんじゃないかって気がしてしまう。圧巻です。
太田莉菜(女優・モデル)
女たちの狂気がゆっくりと交差していく瞬間を突きつけられぞくぞくとする。誰もが寄り添ってくれる何かが欲しい。見え隠れする秘密を暴きたくなる。女の赤い爪がいつまでも頭から離れない。
呉美保(映画監督)
怯えては安堵、期待しては落胆、脳が乱され続けた100分間。
ラストシーンの真っ赤なネイルに、恐怖と興奮が最高潮に達しました。
角田光代(作家)
幽霊よりこわいのは生きている人間だ、とよく聞くけれど、それよりもっとこわいものがあるじゃないか! と、叫びたくなる映画です。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
この恐怖は、今時のアトラクションのようなホラーやサスペンスとは違う。感覚や感情に訴える酩酊感による独特の恐怖。まさに『反撥』や『ローズマリーの赤ちゃん』、『テナント/恐怖を借りた男』の、あの頃のポランスキーだ。
豊田エリー(女優・モデル)
“ELLE”に出逢ってしまったから……。彼女の魅惑的な瞳に私たちも支配され、最後まで一気に引き摺られていくようでした。
猫沢エミ(ミュージシャン・文筆家)
とてもフランス的な狂気と、雨と、湿った女の嫉妬の匂い。
華恵(モデル・エッセイスト)
わたしは答えを探すより、
ひたすら美しい不気味さに浸って観ました。
風吹ジュン(女優)
大人のサスペンスは心が騒がしい(笑)
ロマン・ポランスキーの作品って
何時も謎の世界に引き込まれ
ざわざわとさせられ、ついには恐れ入りましたと…
スクリーンから不安を存分に楽しんで下さい。
真飛聖(女優)
2人の関係性にとても不気味な感覚を覚えました。
しかしそのサスペンス感こそ物語に引き込まれ、
繊細なやりとりがとても面白かったです。
山戸結希(映画監督)
映画の歴史上、こちらに進んでゆくのだろうという予測地図を、次々に投げ捨ててまで、表現者の巡り会う、真実の混迷を描き出そうとした、切実なふたりのあまりに親密な劇映画。
■公開情報
『告白小説、その結末』
6月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エマニュエル・セニエ、エヴァ・グリーン
脚本:オリヴィエ・アサイヤス、ロマン・ポランスキー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
原作:デルフィーヌ・ド・ヴィガン『デルフィーヌの友情』(水声社)
原題:D'apres une histoire vraie/英題:Based on a true story
2017年/フランス・ベルギー・ポーランド/フランス語/100分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:古田由紀子
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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