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田中圭×林遣都×吉田鋼太郎が見事なハマり役! 『おっさんずラブ』王道ラブストーリーの魅力

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 土曜日の夜をつい楽しみにしている自分がいる。こんなに笑いが止まらない、それでいてキュンキュンも止まらないドラマは他にあまり思いつかない。気付いたら恋に必死な“おっさん”たちそれぞれの、あまりの可愛さから目が離せない。

 2016年に放送され話題となった単発の深夜ドラマが発展して生まれた連続ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)。InstagramなどSNSの積極的な活用や、第2話では副音声企画もあり、そういった意味でも新しさを感じさせるドラマである。根強い人気を持つジャンル、ボーイズラブのファン層を狙っているだろうことは言うまでもないが、このドラマは一概に特定層だけを狙ったドラマではない。『おっさんずラブ』というタイトルだけで穿った視線を投げかけ観ようとしない方は、騙されたと思って観てみるといい。これは、ピュアすぎる男たちの切なくも可笑しい、純然たる王道ラブストーリーなのだ。

 常識的じゃないことは何事も咎められる今の時代、上司は部下からセクハラ、パワハラだと訴えられることを恐れ、不倫はヒステリックに攻め立てられ、性的マイノリティはそれだけで色眼鏡で見られる。この『おっさんずラブ』の世界はそれらの要素をふんだんに詰め込み、それらを否定せず「笑い」として、あるいは個性として柔らかく受け入れる。

 公式ホームページにおけるイントロダクションにおいて、このドラマは「多くの人が普通だと思っている価値観を改めて問うラブストーリー」であると書いている。深夜の癒しのような柔らかさを見せて、実は硬派で真摯なドラマなのだ。そして愛すべきこのドラマの登場人物たちは、さらっと本質めいた台詞をしゃべったと思いきや、「なんつて」と重くなりすぎないように誤魔化す。それがきっと、このドラマの面白さの根底にある。

 まず、『おっさんずラブ』の何が私たちを爆笑の渦に巻き込んでいるかと言うと、田中圭演じる春田創一を巡り暴走する恋のバトルと春田自身の愛すべきキャラクターを見事に切り取り、引き立てる演出の妙だ。無駄を許さないテンポの速い画面転換、目まぐるしく展開されるショット転換は、視聴者に余計な余韻を残さない。テンションマックス状態の彼らの暴走が次から次へと繰り出されていく1時間は、あっという間に終わってしまう。

 それでいて男たちが「かわいすぎる」と夢中になるのんびりマイペースな春田の様子を映す時は、なぜか牧歌的な音楽が流れ始めたり、暴走する音楽と画面上の「おっさんずラブ」のタイトルロールの出現をよそにのんびり首を傾げながらイスに座る春田の姿が映りこんでいたり、ただ「トイレットペーパーがきれてどうしよう」という何気ないシーンでも、なぜか分割で2方向から示される春田の表情に釘づけになったりと、とにかく細かい。こうして、暴走する恋のスピード感と、無意識に男たちの心を着火させてしまう、誰が見ても愛おしい存在・春田のコントラストが余計に笑いを誘うのである。

      

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