田中圭、高まる人気の理由 ”天性の癒やし系”から“理想の夫”へ
『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)で田中圭演じる公平を“夫にしたい欲”を抱えている、視聴者の声が目立つ。お金目当てで市議会議員を目指し、見事当選を果たした智子(篠原涼子)を支える夫・公平。第1話こそ、妻の承諾なしに勝手に仕事を辞めてきたことにダメ夫っぽさが漂っていたが、専業主夫となってからは“理想の夫ぶり”が大爆発しているのだ。
第1話でも、息子の駿平と楽しそうに遊んだり、「夜食作ったから食べてね」と焼きそばと共に温かいメモ書きを残したりと、良き夫ぶりが垣間見えていた。もちろん、チラ見えした腹筋だって見逃すはずもなく、大幅ポイント加算である。
そして第2話では、「得意なことは得意なほうがする、これ夫婦の秘訣ね~」というパワーワードで良き夫としての本領発揮。そこに、極め付きの“靴擦れ絆創膏攻撃”と来たものだ。「靴擦れ? 貼ろうか」「足乗せて、いいよ」と肩ポンポン…。世のイケてる男性は、もしや女性の靴擦れに絆創膏を貼るとき、皆こんな貼り方をしているのか!? と衝撃を受けると同時に、胸キュンしたのは言うまでもない。
いつでも部屋は綺麗に片付いているし、夕飯の準備もばっちり。言ってしまえば公平は無職だが、これほど献身的に支えてくれるなら「私が働く」と気合いが入る女性も多いことだろう。子どもを寝かしつけた後、夫婦でテレビゲームや晩酌…なにより疲れて帰ったとき、爽やかな笑顔で公平が出迎えてくれる生活なんて、幸せ以外の何物でもない。
それにしても、どうして田中はこんなにも“理想の夫”感が強いのか。そういえば、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)では、妻が出産を控え里帰り中に小雪(大島優子)と不倫するというクズ夫・丸井役を演じていたが、それでも女性たちからは「憎めない」という声が上がっていた。妻を傷つけ、不倫相手の心を踏みにじっていることを承知の上で「憎めない」とは、一体何事だ。
田中の魅力といえば、なんといっても “人懐っこい笑顔”にある。ときにはクールにかっこよくも決める彼が、クシャッと笑う笑顔にはどうしたって母性本能がくすぐられるし、まるで小動物のような瞳は、敵を作らないズルさがある。スマートな上司役も数々こなしてきたが、天性の癒やし系男子は30代に突入し、“理想の夫”へと順当な進化を遂げたのだ。