『ジュマンジ』カレン・ギラン インタビュー “最高”だらけの経験や演技のルーツを語る

『ジュマンジ』カレン・ギラン インタビュー

 ドウェイン・ジョンソン主演映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が4月6日より公開される(MX4D/4DXは先行公開中)。1995年に全米公開されたロビン・ウィリアムズ主演映画『ジュマンジ』の続編となる本作は、ゲームの中に吸い込まれ、現実の自分とは異なるキャラクターになってしまった4人の高校生が、現実世界に戻るため奮闘する模様を描いたアドベンチャー映画だ。

 アレックスを演じたニック・ジョナスのインタビューに続き、今回リアルサウンド映画部では、タフなセクシー美女ルビー・ラウンドハウス(中身はシャイで真面目なガリ勉のマーサ)役のカレン・ギランにインタビューを行った。大ファンだというオリジナル版と本作との違いから、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』での経験が生きたアクションシーンやドウェイン・ジョンソンとの“ヒドい”キスシーンの裏側、さらには、今年デビューした監督業についてまで、じっくりと語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「役に決まった日は、人生最高の1日だった」

ーーあなたはもともと1995年に公開されたオリジナル作品の大ファンだったそうですね。

カレン・ギラン(以下、ギラン):最初に観たのがいつだったのかは覚えていないんだけど、子供の頃から大好きで何度も何度も観た作品なの。自称No.1ファンと言っているほどにね(笑)。すごく愉快であることはもちろん、感動もするし、出てくる動物など少し怖い部分もある。そして何より私はロビン・ウィリアムズが大好きで、この作品での彼のコミカルさとシリアスさのバランスは本当に素晴らしいの。

ーー今回の作品はオリジナル版に敬意を払いつつも、独創性に溢れた作品になっていると感じました。

カレン:本当にそうね。そもそも今回の作品は、前作とはコンセプトが全く違う。オリジナル版では、ゲームの要素が実際の現実世界に出てきてしまうけれど、今回はプレイヤーがゲームの世界に引きずり込まれてアバターになってしまう。全く逆の現象が起きているわけだけれど、もちろんオリジナル版にオマージュも捧げている。逆に、もしそうしなかったら犯罪に近いと思うぐらい。オリジナル版はそれほど多くの人々に愛された映画だったってことね。

ーー結果的に世界中で大ヒットを記録していますね。

ギラン:撮影がものすごく楽しかったから、その時点で「これはいい作品になる!」とみんなすごく自信を持っていたの。ただ正直、ここまで記録的な大ヒットになるとは思っていなかった。まさに“ジュマンジ現象”みたいなことが起こっていて、私たちもとてもエキサイトしているわ。

ーーこの作品の前には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を撮っていたんですよね?

ギラン:そうなの。ちょうど『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の撮影終了日に「『ジュマンジ』の続編があるからオーディションに行ってくれ」と電話がかかってきたの。私はすごく疲れていたから、ワインでも飲んでゆっくりしたいな思っていたんだけど、『ジュマンジ』の続編ということで、とてもうれしくて一気にやる気になった。もちろん「大丈夫かな」という不安な気持ちもあったけどね。最初は監督のジェイク(・カスダン)とのオーディションで、その時点でラウンドハウスがどういうキャラクターか、2人で話し合いながら発見したような気がしたわね。その作業はとても楽しかった。その後、ハワイで実際にコスチュームを着て役になるスクリーンテストを経て、電話でラウンドハウス役に決まったと報告を受けたの。その日は私の人生において最高の1日だったわ。

ーー今回の作品ではアクションシーンにも果敢に挑戦していましたが、その辺りは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのネビュラ役で得た経験が大きな助けになったのでは?

カレン:本当にその通りね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズだけでなく、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でもマーベル・スタジオのスタント担当にいろいろトレーニングしてもらっていたから、アクションシーンには私自身ものすごく自信があったのだけれど、今回はひとつのシークエンスがとても長かったから、また別の意味でもチャレンジングではあったの。でもそれをうまくこなせたのはネビュラ役でいろいろ経験を積んでいたおかげでもあったわね。

ーーBig Mountainの「Baby I Love Your Way」をBGMに繰り広げられる“ダンスファイティング”のシーンも相当迫力がありました。

ギラン:あのシーンを撮影した日は今回の現場で1番楽しい日だった。私はもともとひどいダンサーだから、“ダンスが下手”という設定には苦労しなかったし、男の人たちを殴り倒していくのはすごく快感だったわね(笑)。

ーーアレックスを演じたニック・ジョナスも「撮影中は本当に面白いことばかりだった」と言っていたように、作品からはあなたたちの仲の良さも伝わってきました。

ギラン:今回の作品は私が今まで経験した現場の中で最も笑える現場だった。(ドウェイン・ジョンソンやケヴィン・ハートが変顔をした写真を指差しながら)こういう人たちがいるから楽しいに決まっているわね(笑)。中でも私が最も面白いと思ったのは、ジャック・ブラックが私にどうやって色目を使うかを教えてくれるシーン。年上の男性から色目の使い方を習う経験なんて今までにないことだったし、これからも一生ない経験ね(笑)。今こうやって話しているだけでも笑いがこみ上げてきてしまうほど楽しいシーンだったわ。

ーードウェイン・ジョンソンとの“ヒドい”キスシーンには大爆笑してしまったのですが、あのシーンにはどういう姿勢で臨んだのでしょう……?

ギラン:あの最高のキスシーンね(笑)。脚本には、“史上最悪のキスシーン”って書いてあったの(笑)。とても大胆な説明だったから、私もドウェインも「もう全部やろう!」ということで、不器用な10代の男女が舌を使いまくってする下手くそなキスを、みんなに大笑いしてもらえるように全力で挑んだわ。撮影後は私たち自身も大爆笑だったけどね(笑)。

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