『バットマン vs スーパーマン』酷評のベン・アフレック、いたずら動画“サッド・アフレック”に言及

ベン・アフレック、いたずら動画に言及

 ベン・アフレックが、自身のインタビュー動画をネット上でおもしろおかしく脚色された動画「Sad Affleck」(悲しげなアフレック)について、ついにコメントした。10ヶ月を経て、立ち直ったらしきベン。まずは「Sad Affleck」とは何なのか、またその動画が作られたきっかけを振り返りたい。

 事の発端は昨年3月、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の公開直前に、新バットマンに就任したベンと、スーパーマン役のヘンリー・カヴィルが共に受けたインタビューだった。インタビュアーから「すでに映画を見た人たちからの批評が投稿されているようですが…」と話を切り出されると、ベンはムッツリ顔で「僕は(批評は)読んでない」、ヘンリーは笑顔で「どんな風に言われているの?」と、態度が対照的な2人。インタビュアーは「“良い”“悪い”が入り混じっているようです」と控えめに言いつつも酷評されていることを匂わせて、「こういった評価が今週公開の映画に影響があると思いますか?」とダイレクトな質問を投げかけた。

 ヘンリーは「批評というのは、個人の意見が反映されたものだから」などと、優等生的な回答でうまく切り抜けたのだが、その間、ベンの様子に明らかに異変が。俳優のインタビュー中の姿とは思えない、悲し気な顔で終始無言。視線を下に向けているのは、正面を見てしまうと涙がこぼれてしまうからか? と思わせるほど、悲壮感に溢れている。そして、ヘンリーが熱弁を終えると、ボソッと「彼と同じ意見だ」と答えたのだ。

 インタビュー動画が公開されるや否や、誰かがこの動画のベンに焦点を当てて編集。サイモン&ガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」のBGMを加えた動画「Sad Affleck」を製作し、瞬く間にネット上で拡散され、2,200万回以上もの再生回数を記録した。

Batman V Superman: Sad Affleck

 それから10ヶ月。ベンは「BBC Radio 1」のインタビューで「Sad Affleck」を見たということを認め、「あれは、僕が何もしゃべらないで、そこに誰かがサイモン&ガーファンクルの曲を乗せられるようなインタビューを、ヘンリーと受けてはダメだってことを教えてくれたよ」と事実をジョークにして笑いを誘った。

 立ち直ったベンに水を差すようで申し訳ないが、このインタビューのすぐ後に、ラズベリー賞のノミネーションの発表があった。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、日本ではDVDスルーとなった『ズーランダー2』と最多を競って最低作品賞や最低主演男優賞などに軒並みノミネートされており、数々の賞に輝く(!?)ことが予想される。ちなみに、ベンは過去にバットマンのコミックの出版元「DCコミックス」のライバル社「マーベル」の『デアデビル』を演じて最低主演男優賞を獲得済み。今回再び受賞してしまうと「アメコミヒーロー失格!」の烙印がまた1つ増えることになるため、避けたいものだ。

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