『バットマン vs スーパーマン』酷評のベン・アフレック、いたずら動画“サッド・アフレック”に言及

ベン・アフレック、いたずら動画に言及

 少々ベンがかわいそうになってきたので、ここで明るい話題もお伝えしたい。現在、日本ではベン主演の『ザ・コンサルタント』が公開中。バットマンを演じるために鍛えた筋骨隆々の身体がうまい具合に役立ち、言葉数が少なく無表情で銃をぶっ放す、謎の会計士クリスチャン・ウルフ役がハマり役と好評だ。本格的なアクション・サスペンス映画ではあるが、クリスチャンのキャラクターが絶妙に表現される、ほどよいロマンスや、すべてのパズルが解けるとホロッと感情に訴える場面もあり、様々な要素が色濃く詰まった1本である。アメリカ国内外でかなり高い評価を得ており、シリーズ化を求めるファンの声も上がっている。

 そして5月20日には『アルゴ』以来のベンによる監督作となる『夜に生きる』も公開される。原作はベンにとっての初長編監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の著者でもある、デニス・レへインのクライムサスペンス小説。この作品に惚れ込んだベンは、主演・監督・脚本・製作を兼任し、俳優陣には名優ブレンダン・グリーソンやクリス・クーパー、女優陣には旬のエル・ファニングやゾーイ・サルダナを起用している。

 ベンのバットマンデビュー作は成功したとは言えないものの、今年は再びバットマンを演じる『ジャスティス・リーグ』が公開、その後にはバットマンの単独映画の製作も予定されている。単独映画は当初、ベンが監督も兼任すると発表されていたが、「主演することだけに全力を注ぎ、ファンの期待に応えたい」とのベンの意向が受け入れられ、監督の座は降りることになった。この決断が吉と出るか凶と出るか。ベンのバットマン追求の旅はまだまだ続く。

■賀来比呂美
ライター/編集者。大学で映画学を専攻。海外セレブ情報誌の編集者を経て、現在、「シネマカフェ」、「Petomorrow」などで執筆。好きな監督はウェス・アンダーソン、好きなものは映画、海外ドラマ、お酒、犬猫。

(c)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

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