『地図と拳』『君のクイズ』……直木賞作家・小川哲の最新刊『言語化するための小説思考』発売決定

小川哲『言語化するための小説思考』(講談社)が2025年10月23日(木)に発売される。
『ゲームの王国』『地図と拳』『君のクイズ』などヒット作を生み出し、直木賞をはじめ数々の文学賞に選出。NHK放送100年特集ドラマ「火星の女王」の原作小説も手掛ける小説家・小川哲。本書は小川が自身の執筆時に考えていることをおしみなく開陳し、頭の中にあるものを言語化するための「思考術」をつづった書籍だ。
「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのか。本書によると小説は、作者と読者のコミュニケーションなのだという。
誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする……。直木賞作家・小川哲が実践する「どうやって自分の脳内にあるものを言語化するか」を言語化した思考術とは。
「知らない世界の話について堂々と語る方法」「アイデアの見つけ方」「小説ゾンビになってわかったこと」などの章とともに、巻末には「小説家は小説の改稿をどのようにして行っているか」をテーマとした短編小説「エデンの東」が収録される。
■著者プロフィール
小川 哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテストの〈大賞〉を受賞しデビュー。2018年に『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を、2022年に『地図と拳』で第13回山田風太郎賞を、2023年に同作で第168回直木三十五賞を、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞。他の著作に『嘘と正典』『君が手にするはずだった黄金について』『スメラミシング』『火星の女王』などがある。
■書誌情報
『言語化するための小説思考』
著者:小川 哲
価格:1,210円(税込)
発売日:2025年10月23日
出版社:講談社
























