【漫画】猫と男の子が入った段ボールに「拾ってください」の文字、どうする? シビアでほっこりいい話『猫』

ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
豆虎:本作はXにアップする用の短編漫画として制作しました。これまでに2本の作品を描いているので、3本目の漫画です。
ーー本作の“代わりにならない、代わりにしたくない”というテーマに、心を動かされました。
豆虎:実はこのテーマは、私自身の生い立ちから生み出されたモノなんです。少し重い話で申し訳ないんですけど、姉が赤ちゃんの頃に亡くなってしまって、その代わりとして生まれてきたのが私でした。昔からよく母に、「お姉ちゃんが亡くなっていなかったらあなたは生まれてこなかったんだよ」と言われていたんです。そこで、「自分が代用品であるような気持ち」と「それでも優しい母親」がぶつかって、もやもやする感覚がありました。そのもやもやを前向きな答えとともに、作品として昇華したかったんです。
漫画には、自分自身のもやもやした気持ちを乗せていることが多いと思います。本作もそうですし、前の2作品もそうでした。
ーー作品を通して伝えたいメッセージはありますか?
豆虎:簡単にいうと、“捻くれないで”という気持ちですね。捻くれずに目の前の優しさを受けとめてほしいというメッセージが伝わっていたら嬉しいです。
ーー主人公が少年に気付かされるシーンが印象的でしたが、どのように誕生したモノですか?
豆虎:元々少年を描くのが好きで、少年は登場させたかったんです。そのなかで、子供だからこその純粋な考えで、凝り固まった大人の悩みをスッと解きほぐすようなシーンがいいかなと思いました。
ーー作中で豆虎氏自身が気に入っているポイントは?
豆虎:途中で少年が募金活動を始めるシーンが気に入っています。バカっぽくていいですよね。
ーー豆虎氏が漫画を描き始めたきっかけは?
豆虎:昔から絵を描くのは好きだったんですけど、漫画を描き始めたのはコロナ禍になってからです。二次創作を描き始めたのがきっかけでした。
ーー好きな漫画家や影響を受けている漫画家はいますか?
豆虎:『アイシールド21』の作画をされている村田雄介先生や『メイドインアビス』のつくしあきひと先生、『惡の華』などで有名な押見修造先生が好きです。
またアットホームな会話のテンポなどが好きで、『赤ちゃんと僕』の羅川真里茂先生に影響を受けている部分があると思います。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描いていきたいですか?
豆虎:今後も、自分のなかのもやもやを昇華するような漫画を描いていきたいです。常に伝えたいことなども考えているので、それを漫画として楽しんでもらえたら嬉しいですね。
あと、先ほども言ったんですけど少年を描くのが好きなので、少年が主人公の漫画も描きたいです!






















