全世界100万部突破『BUTTER』柚木麻子の文庫最新刊『らんたん』発売

柚木麻子『らんたん』(新潮社)が7月29日に刊行された。
柚木は全世界累計発行部数が100万部を突破している『BUTTER』の著者。柚木の母校・恵泉女学園の創設者・河井道を描いた作品が『らんたん』だ。
現在は世田谷区に位置する恵泉女学園は、1929年に教育家・河井道(かわい・みち)によって牛込神楽町に創設された。中高時代を恵泉女学園で過ごした柚木は、母校の関係者に取材し、残された資料を読み込み、河井道や渡辺ゆりが女子教育の黎明期を築く歩みを長編小説として描いた。
本作には女子の教育の歴史を彩るさまざまなスターが登場。女子英学塾(のちの津田塾大学)を創設した津田梅子と、彼女とともにアメリカに留学した大山捨松。東洋英和女学校を卒業し『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子と、「白蓮」として世を騒然とさせた柳原燁子。それぞれがあたたかな友情で結ばれながらも、進む道が分かれてしまうことも描かれる。
■著者・柚木麻子のコメント
女の人が親友と楽しく長生きする話が書きたい。
その夢が叶いました。ありがとう、道先生。
■著者紹介
柚木麻子(ゆずき・あさこ)
1981年、東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、’10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。‘15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。’17年に発表した『BUTTER』は世界35ヶ国以上で翻訳が決定し、’24年に刊行されたイギリス版(ポリー・バートン訳)は大手書店チェーンWaterstonesが選ぶ「Book of the Year 2024」や、「The British Book Awards 2025」(Debut Fiction部門)などを受賞。ほかの作品に『ランチのアッコちゃん』『あいにくあんたのためじゃない』などがある。
■書誌情報
『らんたん』
著者:柚木麻子
価格:1,210円(税込)
発売日:2025年7月29日
出版社:新潮社






















