パリ在住の芥川賞作家・辻仁成 愛犬との日々を綴った『犬と生きる』 発売前重版が決定

2025年2月27日に発売される、辻仁成のエッセイ『犬と生きる』(マガジンハウス)が、予約段階より大きな話題を呼び、発売前重版が決定した。
本書は、生後間もないミニチュアダックスフンド・三四郎が「新しい家族」としてパリの辻家に迎えられた日から3年間の記録をまとめたエッセイ集。息子が巣立った後の著者にとって、三四郎は「友達・家族・道しるべ」となり、共に生きる存在となった。これは、10歳だった息子が大学に入るまでを描いた前作『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』のその後の物語でもある。
辻 仁成は1989年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞。1997年『海峡の光』で第116回芥川賞、1999年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞外国小説賞を日本人として初受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『父 Mon Pere』他、著書多数。料理に関する著書にも人気が集まる。
著者が主宰するWebサイトマガジン「Design Stories」のコラム「JINSEI STORIES」(2022年1月~2024年9月)を抜粋・再構成した本書には、犬と暮らすことで得られる癒しや気づき、そして人間と動物の関係についての深い考察が描かれている。
また、著者自身が本書について「人生の後半において、なぜ犬と生きる道を選んだのかを書いたエッセイ集」と語っており、犬との日々を通して感じたことが、温かくもリアルに綴られている。
本書には、著者自らが手掛けたイラストレーションが装画として採用され、愛犬・三四郎のカラー写真も多数収録されている。
■書誌情報
書名 :犬と生きる
著者 :辻 仁成
発売日 :2025年2月27日
価格 :1,980円(税込)
仕様 :四六並製・240ページ
ISBN:978-4-8387-3311-8
発行 :株式会社マガジンハウス