キャンプブーム終焉は本当か? 編集者が潮流を解説「成熟期になり道具の選び方が変化してきた」

キャンプブームは終焉は本当か?

■キャンプブーム終焉は本当?

photo/LauraPluth(Unsplash)

  「キャンプブームがついに終焉!」最近、そんな話題をよく耳にするようになったが、本当にそうなのだろうか。

  筆者はキャンプ雑誌の編集に定期的に携わっているが、まず肌感覚としては、キャンパーの総人口は減ってはいないように思う。もちろん、子どもが成長してキャンプに行かなくなったり、単純に飽きてしまった家族もいるだろうが、取材をしていると同程度の割合でキャンプを始めた家族だっている。

  キャンプギアの売り上げが落ちているというニュースもとりざたされるが、単にリユース市場が活性化してきたことが要因だと思っている。コロナ禍の巣ごもり需要やその反動でキャンプギアが供給過多になっている状況はあるにせよ、それはあくまでも一時的なもので、次第にバランスが取れていくだろう。

  そもそもキャンプシーンの盛り上がりは、コロナ禍以前のガレージブランドの台頭から始まっていると思うので、ブームの終焉というよりは、コロナ前の状況に戻るだけだはないだろうか。

  ただ、キャンプカルチャーが、成熟期に入ったことは言えるかもしれない。
言い換えれば、多様性の時代になった。多様性とはこだわりの細分化であって、たとえばミリタリー好きなら野営に挑戦する人もいるだろうし、キャンプにとどまらず釣り泊、登山泊などのアクティビティに興味を持つ人もいる。テント泊をすることにかわりはないが、環境や目的が変われば、当然使用するギアも変わってくる。

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