【漫画】小学生男子と「ろくろ首」の友情、つなぎ止めたのはーーSNSに投稿された短編漫画がやさしい
アニメ化されるような作品を創りたい
――まず『小学生がろくろ首と友情を確かめるお話』の制作を決めた時の当時の状況は?
水戸:以前制作した自主制作漫画のページ数が17ページだったので、「今回はもう少し長いページに挑戦しよう」と思って制作しました。ただ、ネーム自体はすぐにできたのですが、仕事に追われていたこともあり、結局は完成まで2年かかりました。実質の作業時間は1カ月くらいだったと思います。
――なぜ小学生とろくろ首をメインにしたお話にしたのですか?
水戸:前作が現代物だったので、今回は少しだけファンタジーを入れようと決めていました。片方は人外にしようと思っていたら、洋館から顔をのぞかせるろくろ首のイメージが浮かびました。可愛らしいお話にしようと思っていたのでもう片方は小学生に決めました。
――アキラと六光はどのように作り上げましたか?
水戸:もともとTRPG用に作っていたキャラを今回の漫画に落とし込んだ形になっています。ビジュアルですが、「絵を描くなら作業服もいいよな」「大正なら着物と洋服の折衷がいいな」といった感じで決まっていきました。性格は現代っ子と昔ながらの頑固者という対比になるようにしています。
――登場人物がいずれもキラキラして描かれていました。
水戸:キャラクターを魅力的に描きたいと思っているので、そう見えていたのなら嬉しいです。いつも登場人物の状況に入り込んだつもりで描くようにしています。生き生きと描くために、「今出る感情が何なのか」を理解するようにしていました。
――また、アキラは子供らしさがありながらも、とても優しい性格をしており、終始ホッコリさせられました。
水戸:アキラは明るいながらも聡明なイメージを持っています。ニュースなどで小中学生のインタビューを見る度「なんてピュアで優しく賢いのだろう」と思っており、それをアキラに反映できるように描きました。
――最後に今後の目標など教えてください。
水戸:ストーリー漫画を作りつつ、SNS用の漫画も作っていく予定です。表で言ったことなくて恥ずかしいのですが、アニメ化されるような面白くてキャラを推してもらえる作品を作りたいです。大言壮語すぎるのでこれからは行動も伴わせていけるよう。頑張っていくので応援してくれたら嬉しいです。
■水戸くぐるさんのXアカウント:https://twitter.com/mito_kuguru