【漫画】「中二病男子」と「風紀委員女子」は意外に好相性? “テンプレ”を超える学園コメディがTwitterで公開中
「中二病発症時の自分を思い出して」
――どのようにして『中二病男子×風紀委員女子』は誕生したのですか?
有吉:現在は商業的に受け入れられるキャラクターを作り上げることを目標に、企画作りに取り組んでいます。本作はその取り組みの中で生まれたアイデアです。主人公の内松くんのアイデアを出してからネームの段階に至るまで、4カ月ほどかかりました。
――中二病男子と風紀委員女子は学園モノの定番ですが、この2人を組み合わせた経緯は?
有吉:当初は主人公の内松くんと全く別のヒロインで企画を考えていました。ただ、そのヒロインがなかなかしっくり来ず、「中二病の内松くんの魅力を100%引き出せるヒロインはどのようなキャラクターだろう?」と考え直した際、真面目過ぎる風紀委員の立崎さんというキャラクターが頭に浮かびました。それから、噛み合わない2人のコミカルな掛け合いが生まれました。
――そもそも、内松くんはどのようにして誕生したのですか?
有吉:内松くんは、「自分が中二病真っ盛りだった時にどういう心情だったのか」ということを思い出しながら彼の言動を考え、練り上げていきました。
――一方、立崎さんは?
有吉:王道な“真面目な風紀委員”という属性をベースに、「真面目過ぎて空回りしてたら面白い」「堅物だけど、生徒に寄り添おうとしてくれる部分もあったら素敵だな」など、彼女がより面白く魅力的になるにはどうしたら良いのかを考えながらキャラクターを掘り下げていきました。
――内山君は喜怒哀楽以上のいろいろな表情が描かれていましたね。
有吉:“クールぶりたい中二病だけど、立崎さんに振り回されてしまう不憫なキャラクター“ということを強調するため、良くも悪くもコミカルでかっこ悪い印象になるよう意識しながら表情を描きました。
――作中にトーンを積極的に活用していた印象を受けました。トーンを使う際に意識していることは?
有吉:繊細で華やかなトーンを使ってしまうとそこだけ浮いてしまったり、トーンの繊細さに絵が負けてしまったりするので、自分の絵柄に合うものを選ぶように意識しています。どちらかと言えば私は少年漫画寄りのシンプルな絵柄なので、トーンの処理に悩んだ時は方向性が近い漫画家さんのトーンワークを参考にしています。
――最後に今後の目標など教えてください。
有吉:現在は積極的に新しい企画やキャラクターの制作に取り組みながら、将来的には連載作品を持つことを目指しています。新作を発表した際はTwitterやPixivにも投稿・告知するので、ぜひフォローしてもらえたら嬉しいです。
Twitter:https://twitter.com/ari444ori
Pixiv:https://www.pixiv.net/users/94871937