【ONE PIECE考察】シーザーやジャッジが向かうその先は? 目が離せないNEO MADSの動向
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
『ONE PIECE』に登場する名だたる科学者が、在籍していた研究チーム「MADS」。かつてはジャッジやシーザーも所属していたこのチームが、扉絵連載で取りあげられ大きな話題となった。
そこで本記事ではMADSや新たに結成された「NEO MADS」に関して、気になる点や今後の展開予想を、ワンピース研究家の神木健児氏に聞いた。
「前から『無法の研究チーム』として度々名前が登場していた『MADS』の過去が、扉絵連載で明かされました。特に気になったのが、MADS時代のベガパンクは悪い顔をしていることが多いことです。当時のベガパンクに今のような柔らかい雰囲気はあまりなく、悪人の雰囲気がダダ漏れでした。ベガパンクにはまだまだ怪しい点があるなと思います。彼には昔から二面性を感じるエピソードがあり、故郷であるバルジモアでも文化的な発明をしながら、並行して兵器の開発もおこなっていました。ベガパンクが作ったクローンのステューシーは、『成功体第1号』と紹介されています。この紹介をみる限り、失敗作もいると考えるのが妥当ですよね。ベガパンクはクローンを作るとして、まず最初に自分がもう1人いればと思うのではないでしょうか。そこで彼の本当の悪の部分だけが抜きでた、クローン失敗作が生みだされたのかもしれません。そもそも『悪』を冠するサテライトであるリリスが、『悪』にしてはいい奴だと思うんです。それも元々ベガパンクからは、『本当の悪』が抜けているからかもしれません」
NEO MADSの結成によって、麦わらの一味の“ある人物”に注目したいと神木氏は語る。
「扉絵連載では喧嘩をしていたシーザーとジャッジが手を組み、ベガパンクを標的に『NEO MADS』を結成したところまで描かれました。最近では扉絵で描かれたクザンとプリンが直後に登場するなど、扉絵とストーリーの時差がほとんどありません。NEO MADSのターゲットはベガパンクなので、2人がエッグヘッドにやってくる可能性も十分ありますよね。そうなると注目したいのが、サンジです。ワノ国編から、サンジの体には異常が起きています。単行本105巻のSBSで、尾田先生はサンジの眉毛の変化は、科学の力の目覚めと関係があると発言していました。そして原作1078話でジンベエのセラフィムから殴られながらも余裕の表情をしたサンジが描かれた際も、彼の眉毛は逆になっているんです。もしジャッジがエッグヘッドに来れば、『ジェルマの血統因子操作はどこまで進んでいるのか』『サンジが取り込まれてしまう可能性はあるのか』など、気になる疑問にも答えてくれるでしょう。そう考えると読者としても、NEO MADSのエッグヘッド上陸を期待してしまいます」
もしNEO MADSがエッグヘッドに来た場合、2人はルフィやベガパンクの前に立ちはだかる壁となるのか。