手塚治虫の初期名作『魔法屋敷』決定版が発売 幻の未発表原稿40枚を完全収録した貴重な一冊
2022年8月、読売新聞の社会面トップにて報じられ話題となった、藤子不二雄Ⓐが大切に保管していた『魔法屋敷』の未発表原稿。生涯手放すことなく手元に置いていたこの原稿の存在は、『まんが道』の手塚治虫と藤子不二雄の交流エピソードを実証するものとして大きな注目を集めた。
そしてこの度、2月10日に発売が決定した『魔法屋敷』(立東舎)は、三玉書房版(1951年)の『魔法屋敷』を底本に初復刻、この未発表原稿40枚すべてを巻末に掲載した決定版となっている。
この未発表原稿はなぜ描かれたのか。どうして藤子不二雄Ⓐが所有していたのか。そのミステリーの推理も解題でしっかりと行い、漫画史上この上なく貴重かつ重要な資料の価値を明らかにしている。
これまで描き版(原稿をもとに職人の手を経て描き起こされた製版法)でしか知り得なかった、執筆時の手塚自身の筆致と巧みな構成力を堪能したい。
■書誌情報
書名:魔法屋敷 著者:手塚治虫
定価:定価4,950円(本体4,500円+税10%)
発売日:2023年2月10日
発行:立東舎/発売:リットーミュージック
商品情報ページ http://rittorsha.jp/items/22317405.html