【漫画】マナーは誰のためのもの? 講師がマウントを取り合う創作漫画『遙かなるマナーバトル』が話題
ーー『遙かなるマナーバトル』にはどんな気持ちを込めましたか?
たむらゲン(以下たむら):就活をしていると、ノックの回数や、カバンの種類など、さまざまなマナーに気を使う場面がありました。
今までの人生でも、部活や日々の生活でさまざまな場面でマナーが求められます。メール等の文面でも「了解しました」「承知しました」などの些細な言い回しが問題になりました。
時にマナーを守ること自体が目的化していて、自分自身もマナーに縛られているな、と感じ、その違和感等を面白おかしく描けるように取り組みました。とはいえ、あまり批判的になりすぎないようにも気をつけています。
あと、キン肉マンとか遊戯王とか喧嘩稼業みたいな面白い漫画を描きたいと思いました。
ーーご自身はマナーで困ったことはありますか?
たむら:Zoomでインタビューを受ける予定があったのにもかかわらず、寝過ごしてしまったことが明らかにマナー違反だと反省する出来事がありました。前の質問のように、就活マナーで困惑した経験もあります。
ーーマナーは誰かが勝手につくって広げていいものだと思いますか?
たむら:あまりにも多すぎたり、キツすぎたりすると良くないと思います。ちなみに作中のマナーは私の創作マナーと、実際に世間に流通しているマナーが出ているので、探したり考えたりしてみると面白いかもしれません。
ーー修行を終えた主人公が、「随分といい姿勢になったな」という言葉に対して「胸を張って生きているだけ」という言葉がありました。素晴らしい言葉ですが、ご自身にとって大切にしている意識やモットーですか?
たむら:モットーというわけではないですが、自己肯定感が本当に大事だと思って生きています。
ーーご自身が大切にしているマナーはなんですか?
たむら:なるべく人を不快にしないようには心がけています。あと、お年寄りには席を譲ります。自分がやって気分が良いマナーは守ります。
ーー『遙かなるマナーバトル』は、いきすぎたマナー批判や取り締まりへの問題提起作品なのでしょうか?
たむら:必ずしもそうではなく、問題提起や批判というよりも、テーマとして取り上げると面白い漫画が描けると思っただけです。でも、この作品をきっかけにマナーに関する話題がさらに盛り上がったりすると面白いとは思います。