復活する『お笑いマンガ道場』は令和にバズる? SNS時代との相性を考える

『お笑いマンガ道場』は令和にバズる?

 『お笑いマンガ道場』が帰ってくる。漫画を使った大喜利というスタイルの面白さを広めた伝説の番組が、8月上旬から全6回予定でネット配信される『復活!令和もお笑いマンガ道場』として復活。レギュラー回答者だった車だん吉や、2代目司会者の柏村武昭に加え、『アオイホノオ』の島本和彦や野性爆弾のくっきー!ら新たな回答者を得て、ネット時代ならの強烈でバズりやすい漫画を送り出してくれそうだ。

 5月、地方紙の愛媛新聞に載った、ひとりの漫画家の訃報は、瞬く間に全国へと広がって、読売新聞や朝日新聞といった全国紙が掲載するまでになった。訃報を知った人たちからは、続々とお悔やみの言葉がSNSなどに上がったが、そこでは別の漫画家との因縁浅からざる関係が、セットで語られることが多かった。

 亡くなった漫画家は富永一朗。セットで挙げられた漫画家は2004年に亡くなった鈴木義司。テレビ番組『お笑いマンガ道場』に出演し、憎まれ口をたたき合うような漫画をぶつけ合って番組を盛り上げた両人だ。1976年に放送が始まった『お笑いマンガ道場』は、名古屋の中京テレビが制作したローカル番組だったが、首都圏や関西圏、そして全国で放送されるようになったこともあり、番組名物ともいえる富永と鈴木の掛け合いは、全国の人が知るところとなっていた。

 蝶ネクタイ姿の鈴木をエセ紳士のようにとらえた富永が、鈴木を土管に家族で暮らす貧乏人として描けば、鈴木も富永を太って下品な人物に描いてディスり合った。どちらもプロの漫画家だけあって絵は巧くアイディアも多彩。司会者が出すお題に従って、回答者たちが漫画で答えを書いていく大喜利スタイルの番組で、お題に即した漫画でいじり合う姿は、時代的に重なる『笑点』での三遊亭小圓遊と桂歌丸のようだった。伝統の話芸が見せるいじり合いの面白さを、漫画でやってのけたふたりがいたから、漫画が持っている“笑激力”が全国に広まったと言える。

 『復活!令和もお笑いマンガ道場』では、派手な色彩と迫力たっぷりの造形で知られるのくっきー!と、写実的な馬や騎手の絵を描くナイツの土屋伸之が参戦。かつての富永と鈴木のようなバトルを見せるのか、それはレジェンドメンバーの車だん吉と、熱い作風を持った島本に任せ、お笑い界ならではの発想を、得意の漫画に載せて見せるのか。注目したいポイントだ。

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