堀ちえみ、舌がん乗り越えて絵本の朗読に挑戦 「自分の話し方は恥じるべきものではない」

堀ちえみ、朗読絵本にコメント

 堀ちえみが朗読にチャレンジした絵本『10のことば』(扶桑社)が、本日6月24日に発売されたことを受けて、堀ちえみのコメントが公開された。

 絵本『10のことば』は、2年前に舌がんのステージ4と診断され、舌の6割を切除した堀ちえみの家族による「発語のリハビリ用の絵本を」とのリクエストから生まれたもの。旧知の絵本作家・まえをけいこ。が制作を担当した。まえをは、「ちえみさんがやっと取り戻した言葉なら、あたりまえの挨拶もどんなに心をこめて紡がれているだろうか」と想像しながら、『10のことば』を編んだという。

 「おはよう」「いただきます」「ごめんね」「ありがとう」――。今日もまた、ありふれた一日を営めることの尊さ、病を経験して気づいた、この世界のかけがえのない美しさ。そうした一期一会を、やさしい言葉と自然の花々の絵で描いている。

 絵本には、堀ちえみ自身が朗読した音源も付録として収録。心をこめながら紡ぎだされるあたたかな声から、生かされていることへの感謝の思いが伝わってくる仕上がりとなった。

堀ちえみコメント

 舌がんを患った私は、医療スタッフにより悪性腫瘍を取り除いていただき、大変な手術を乗り越えることができました。そのおかげで今は、普通の生活を送り、日々感謝の気持ちで人生を歩んでいます。

 ところが術後の私の舌は、6割以上が、太腿を切除してあてがわれた皮膚の一部ということもあり、上手く話すことができません。現在もまだリハビリ中です。

 言葉を失いかけて、「言葉の大切さ」を痛感しました。人は言葉によって励まされ、気持ちよく感じ、やさしくなれる。

 私の手術の成功を祈り、そのあとのリハビリの期間も、多くの励ましの言葉をたくさんの皆様からいただきました。そしてやっと私は、自分の話し方は恥じるべきものではない、という自信を持つことができたのです。挫けそうになっても、ひたすら前を向いて歩くことができました。

 そんな私の気持ちを忠実に表現してくださる方は、まえをけいこ。さんしかいないと、以前から存じ上げていた彼女に託したのです。彼女のやさしさ溢れるいっぱいの言葉。つたない発語ですが、心をこめて朗読させていただきました。生きていることへの感謝の気持ちで。

堀ちえみ

■堀ちえみ(ほりちえみ)
1967年2月15日、大阪府堺市出身。1982年、「潮風の少女」で歌手デビュー。83年、主演を務めたドラマ『スチュワーデス物語』が大ヒットし、アイドルとして活躍。2019年2月、舌がんステージ4と診断され、舌の6割を切除し太腿の組織を移植する再建手術を行う。現在は歌手復帰をめざして、発語のリハビリに奮闘中。著書に『Stage For~』(扶桑社刊)。

■まえをけいこ。
1970年1月13日生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。絵本作家・子供服デザインやスタイリング等コーディネーターとして活動。1999年に自身の雑貨店「バニラチェア」を立ち上げる。書籍に『こんにちはしまじろう』(Benesse刊)、『なまえをよんで』(くもん出版)、『もりのメゾン』(教育画劇刊)、『ひゃっこちゃん』他。

■書籍情報
『10のことば』                  
作・絵/まえをけいこ。
朗読/堀ちえみ  
定価:1,650円(税込) 
発行:扶桑社  
2021年6月24日発売  
※堀ちえみによる朗読が聞けるQRコード付き



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