『クレヨンしんちゃん』が国民的アニメになった理由とは? 珠玉の感動回を検証

『クレヨンしんちゃん』珠玉の感動回を検証

よしなが先生の退職に……

 よしながせんせいが電話で「私、やっぱり幼稚園やめます。あなたのために」と話している様子を聞いたしんのすけ。風間くんやねねちゃんなどとともに、先生を辞めさせないため、電話の主でよしなが先生の婚約者・石坂が勤務する会社に電車で出かける。

 石坂は会社におらず、帰りを待っていると子供を探しに来たよしながせんせいが現れ、「いったいどういうつもり? 迷惑をかけて」と叱る。するとしんのすけは泣きながら「せんせいやめるな」「石坂さんのせいだ、おバカ」と訴え、ほかの子供たちも泣いてやめないよう訴えた。

 よしながせんせいは「やめないよ、やめるもんですか」と泣き、石坂も「みどりさん、僕は君と結婚できて光栄だよ」と泣いた。

感動が散りばめられている

 ギャグやお色気路線が強かった初期の『クレヨンしんちゃん』だが、そのなかにさりげなく感動話が散りばめられていた。紹介したエピソードはアニメでも放送され、視聴者の心を掴んでいる。そんなバリエーションに富んだ内容が、『クレヨンしんちゃん』を国民的アニメに押し上げたのかもしれない。

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