Mrs. GREEN APPLEとM!LKの共通点とは? 『テレビ×ミセス』の共演から考える両者がヒットを手にした“必然性”

 5月18日放送のMrs. GREEN APPLEの冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)にM!LKが出演し、大きな話題を呼んだ。その多くが両者の共演を喜ぶ声であり、そして「2組は似ている」という声も少なくなかった。Mrs. GREEN APPLEとM!LKの共通点とは、一体どんなところにあるのだろうか。

大森元貴と佐野勇斗の会話から垣間見えた“共通する姿勢”

 番組では、小学生が知らない言葉だけでしりとりをする新企画「大人しりとり」や、M!LKのヒット曲「好きすぎて滅!」の豪華コラボステージで盛り上がりを見せたほか、大森元貴(Vo/Gt)が屋台の“おやっさん”に扮してゲストと語る新コーナー「おやっさん印の!元祖せっかち屋台」も放送。実は長い付き合いだという大森とM!LK・佐野勇斗の初解禁エピソードや真剣なトークも展開され、注目を集めた。

『テレビ×ミセス』5/18(月) 爆裂ブレイク! M!LK登場! ミセスとコラボで嬉しすぎて滅!?【TBS】

 新コーナー「おやっさん印の!元祖せっかち屋台」で、大森は「イイじゃん」や「好きすぎて滅!」などでヒットを巻き起こし、話題爆発中のM!LKについて、「たまたまバズっているって思わないでほしい」「ずっと脈々と粛々とやり続けたところに、タイミングと運といろいろなものが折り重なって生まれたものだから」と佐野に向けて明言したのだ。

 なぜ大森は、そのようなことを言ったのか。それは、Mrs. GREEN APPLE自身もまた長い時間をかけて地道な努力を積み重ねてきたからだろう。2015年のメジャーデビュー以降、コンスタントに作品を発表しながらライブ活動を重ね、着実に支持を広げてきた彼ら。“フェーズ1”完結後の活動休止期間を経て、現体制で2022年春に“フェーズ2”をスタートさせると、膨大な数の楽曲リリースと精力的な活動を展開したのだ。しっかりと次のステージへ進むための準備期間を設けながら歩んできた年月の先に、躍進と今の“フェーズ3”がある。ヒットとは偶然生まれるものではなく、積み重ねの先にある必然なのだということを、M!LKにも重ね合わせたのではないだろうか。

交流の長い2人だからこそ分かち合えたこと

 実は、佐野と大森の交流は2018年にまで遡る。当時、佐野が初主演を務めた映画『青夏 きみに恋した30日』の主題歌をMrs. GREEN APPLEが担当し、同年のMrs. GREEN APPLEのツアーには、同じく主演を務めた葵わかなとともに佐野がサプライズ登場した。これをきっかけに交友関係が始まり、ステージ上での共演に留まらず、深い話もする仲に。3年ほど前には、アリーナツアーを成功させ、次なる突破口を探していた佐野が、大森に宛てて「売れるにはどうしたらいいと思う?」と連絡したこともトークの中で明かされた。佐野は、グループ活動よりも個人での仕事が先行して広まり、“俳優・佐野勇斗”の名が拡散されていく中でも、常に「M!LKの佐野勇斗です」と自己紹介し続けていたメンバーだ。大森は、これを「そう簡単にできないこと」であり、「すごいことだ」と称賛した。

 たしかに、振り返ってみればM!LKとしてステージに立つよりも先に、連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合)の出演者として立った『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)のあと、佐野は自身のInstagramにて「来年はM!LKででたい!!!!」(※1)と投稿したり、インタビューの中で自身の原動力を聞かれるたびに、いかなる時も「M!LKでドームに立つため」とブレずに回答したりしていたことも印象的だった。こういった場面での地道な積み重ねによって、M!LKという名前が広まったようにも思う。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

佐野勇斗(M!LK)(@sanohayato_milk)がシェアした投稿

 番組のコーナーでは、佐野が大森に悩みを聞く場面も。その中で、大森は「(メディア)露出する場面が増えたけど、自分らがミュージシャンであることにちゃんと信念を持ってやらなきゃなっていうのは、改めて思うこともある」と言及。これに対して、今まさにメディア露出が増えている佐野が共感している姿も印象的だった。

 もちろん、Mrs. GREEN APPLEのメンバーが、M!LKの衣装チームが特別に手掛けたグリーンアップルカラーの衣装に身を包んで披露した、8人での「好きすぎて滅!」も圧巻だった。バンドアレンジと大森の圧倒的なハイトーンボイスも加わり、同楽曲の良さが最大級に発揮されていた。歩みだけでなく、まとう空気感も、両者は似ているのかもしれない。それはもちろん、観る者に幸福感をもたらす、光のようなオーラである。

 今回の共演は、単なる“話題性のあるコラボ”ではなく、互いの歩みを知っている者同士だからこその特別なステージになった。地道な努力と他者に光を与えられる表現――それがこの2組の共通点であり、ヒットを手にした必然でもあるのだろう。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

大森元貴 / Motoki Ohmori(@motoki_ohmori_mga)がシェアした投稿

Mrs. GREEN APPLE、なぜバラエティを全力で作る? 『テレビ×ミセス』が継ぐ昭和・平成の“王道”

Mrs. GREEN APPLEによる冠番組『テレビ×ミセス』の魅力を紐解く。

大森元貴、M!LK、Number_i、[Alexandros]、ORANGE RANGE、千葉雄喜 & BABYWOODROSE……注目新譜6作をレビュー

毎週発表される新譜の中から注目作品をレビューしていく連載「New Releases In Focus」。今回は大森元貴「催し」、…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる