log you、流した汗だけが導く見果てぬ夢 がむしゃらにひたむきに――1stワンマンで見せた全力の美しさ

log you、流した汗だけが導く見果てぬ夢

 log youにとって初となるワンマンライブ『log you 1stワンマンライブ〜call you log〜』が、6月10日にSpotify O-EASTにて開催された。昨年11月のデビューからおよそ7カ月。1時間半にわたるワンマンライブでlog youが示したのは、メンバーが汗だくになるほどの全力のステージと見果てぬ夢だった。

 log youはアソビシステムが手がけるアイドルプロジェクト・PEAK SPOTより誕生した第3のグループ。久保怜音、小浜菜摘、福本れみ、竹内月音、山下うみ、松本玲奈、井出叶、月代来実の8人で構成されており、メンバー全員がアイドル経験者だ。デビューライブを皮切りに、さまざまなイベントへとコンスタントに出演することでステージ経験を積み、今年4月には単独公演『ろぐゆーにろぐいん!〜でっかい奇跡巻き起こそ!~』を開催。今回が満を持しての初ワンマンライブとなった。

 筆者が観ていて驚いたのは、ライブ本編の約50分をほぼノンストップで走り抜けたことである。現時点での持ち曲8曲に、初披露となった新曲2曲を合わせた全10曲。途中に短い幕間映像と一部のメンバーで繋ぐダンスブレイクはあれど、本編終わりの初めてのMCで一人ひとりにタオルが差し出されるほど、メンバーからは汗が噴き出していた。連続でのパフォーマンスに苦しそうな表情の瞬間も見受けられたが、それでも「頑張れ!」と応援したくなるようながむしゃらに歌い踊る笑顔の8人がそこにはいた。見た目はかわいく、全員がアイドル経験者というのがきっとこの先もlog youのパブリックイメージとして定着していくはずだが、グループの本質にあるのは、ある種の泥臭くも美しいステージと言えるのかもしれない。

 ライブ序盤、「初恋モーメント」に入る前にあるトラブルが起きた。それは山下のマイクに声が入らなくなってしまったのだ。そこでは「次の曲は撮影可能になります」というアナウンスと新衣装であることを伝えなければならない。一瞬考えたあと、山下は隣にいた井出からマイクを受け取り、無事に役目を全うした。その直後にはメンバー一人ひとりの短い自己紹介も詰め込まれており、山下が機転を利かせていなければ、“撮影可能”が実現せずにライブが進んでいたかもしれない。山下の瞬時の判断力とアイドルとしての場数を踏んできた賜物だろう。

 メンバーが“トップギア”に入っているのを強く感じたのは、「LET’S GO TO THE TOP」から始まるライブ後半戦。「夢を見て、夢に生きてる私たちのパフォーマンスを最後まで見届けてください」という呼びかけが“ろぐみん”(ファンの呼称)の心を掴んでいく。松本と福本のダンスブレイクを経て、メンバー8人が手を繋ぐデビュー曲「Beyond the Dream」へとシームレスに突入していく流れも胸を熱くさせる。デビューライブに向けた強化レッスンでは、SEの振りでさえも不安を抱え涙を流していたメンバーがいたほどだが、今では堂々としたパフォーマンスへと成長している。

log you

 今回のライブでは新曲「ナツコイ」「青春のベールをまとって」の2曲が初披露された。チャイムのメロディと「L・O・G」の振り付けが特徴的な「ナツコイ」は、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2026』といった夏フェスへの出演も決まっているlog youにとって初めての夏を駆け抜けるためのキラーチューンになる予感がする。そして、「青春のベールをまとって」は、そのタイトル通りに“青春”を歌った楽曲で、メンバー同士の関係性から着想を得て制作されたという。月代から竹内へと繋がれるアカペラ歌唱で歌われたのは、〈青春は 君とだから青春なんだ/どんな時もずっと離れたくない 約束〉という“始まり”の1stワンマンに相応しい一節だった。

 アンコールでは「青春のベールをまとって」「ナツコイ」と新曲を再び披露し、グループにとってのアンセムソング「ろぐいん・ろぐゆー!」がライブの最初と最後を飾ることとなった。〈物語は今ここ、O-EASTで始まる!〉という松本の歌詞アレンジ、竹内の伸びやかなロングトーンにフェイクが重なる。前グループではソロコンサートを開催していたほどの実力者である久保が曲中のセリフパートを担当したりと、メンバーそれぞれの個性や強みがしっかりと楽曲やパフォーマンスにも反映されていることで、log youとしての色を形成している印象だ。

log you

 本編ラストのMCでは久保がグループを代表して今の正直な思いを口にした。PEAK SPOT、ひいてはアソビシステムという恵まれた環境でデビューを果たしたlog you。まだ1年目とは言えど「結果は出せずに悩んだりもした」と本心を吐露する。そんなときに道を照らしてくれたのは、ろぐみんのペンライトの光と声援、そしてアイドルの楽しさも苦しさも知ったなかで「またアイドルになりたい」と思い集まったメンバーの姿だった。久保は「この8人が大好きです」と感謝と愛を伝えながら、「もっともっと大きな景色を見たいです」と夢を言葉にした。それは全員がアイドル経験者だからこその見果てぬ夢。KAWAII LAB. MATESからlog youに入った月代は「でっかいキセキを巻き起こして、たくさん素敵な思い出を記録していきましょう」と「ろぐいん・ろぐゆー!」の歌詞にかけてコメント。最年長でまとめ役ポジションの山下は「まだまだいろんなところに行きたい」とまだ見ぬ軌跡、“ログ”をさらなる夢として誓った。

 デビュー曲「Beyond the Dream」の最後の歌詞には、〈過去の名前は滑走路/走り出したい衝動/夢の扉の向こう 想像を超えよう/Beyond the Dream〉とある。過去の“記録”で語られるよりも、今のlog youとしての功績が称賛される日がいつかきっと来る。

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