新着MVランキング:M!LK「アイドルパワー」に宿る愛のメッセージ 大ヒットの先へ突き進む5人の現在地
MV Chart Forcus
毎週更新される「YouTube Music Charts」ウィークリー ミュージック ビデオ ランキングより、MVをはじめとした音楽関連の新着動画から上位10作品/楽曲を取り上げ、ランキング化&レビューしていく連載「MV Chart Focus」。5月29日〜6月4日のウィークリー新着のTOP10は以下の通り(※1)。
1位:M!LK「アイドルパワー」Promotion Video
2位:きゃりーぱみゅぱみゅ「キミに100パーセント」THE FIRST TAKE
3位:aespa「LEMONADE」MV
4位:なにわ男子「Celebrate」MV
5位:Vaundy「飛ぶ時」MV
6位:嵐「感謝カンゲキ雨嵐」MV
7位:TREASURE「IF I」MV
8位:初星学園「コンテンポラリのダンス」MV
9位:Sơn Tùng & M-TP「COME MY WAY」MV
10位:なとり「ポルターガイスト」MV
今回取り上げるのは、首位を飾るM!LK「アイドルパワー」。ここしばらくロングヒットを続ける「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」に加えて、最新映像も順調に再生回数を伸ばしている。ブレイクをたしかなものにした前2曲がありえないほどスケールの大きなラブソングだったのに対して、「アイドルパワー」は応援してくれたファンやリスナーへ恩返しをするような応援歌だ。プロモーションビデオも、ステージ上のきらびやかな姿から舞台裏の等身大の姿までをモンタージュ。「イイじゃん」のバイラルヒットから一躍人気者になったM!LKの現在地を凝縮したような作品になっている。
アップテンポでゴージャス、幸福感あふれるポスト渋谷系アイドルソングといった趣のアレンジも、彼らの勢いを映し出すかのようだ。前2曲に聴かれたギミック的なパートはなく、エネルギッシュな間奏からの落ちサビ、そしてクライマックスのラスサビまでまっすぐに展開する。まるで大団円の最終回のように思えてくるけれど、このアッパーさのおかげで、「アイドルパワー」もあくまで通過点であることが伝わってくる。
歌詞についても見てみよう。サビ頭、「日本を元気に!」なんて朗らかに力強く歌われると、かえってぎょっとしてしまうところがあるが、それはさておき「アイドルパワー」は“アイドル”の意味を押し広げるような一曲でもある。“アイドル”に触れることが日々の忙しい暮らしを支える、という現代的な“推し活”以後のニュアンスを取り込みつつも、誰もがアイドルを支える存在であり、なんなら誰もが“アイドル”でありうる……そんな大胆なことをさらっと言ってのける。“推す側”と“推される側”の関係性を祝福しつつ、あなたの隣にも、誰かのために人知れず努力する“アイドル”がいるかもしれない。“アイドル”という言葉をタイトルや歌詞にたっぷりと掲げつつ、“アイドルファン”というよりも、もっと広くお茶の間に目線が向いているような印象の楽曲だ。
とはいえ、「アイドルパワー」に表れているM!LKのスタンス自体は実に謙虚で、「自分たちも支えてもらってる側なんです」と控えめだ。ブレイクまでの長い道のりを考えれば、“アイドル”というテーマにはもっとドラマチックな仕掛けも織り込めそうなところ、間口を広げてエンターテイナーに徹するようなスタンスに、かえって力強さを感じた一曲だった。
※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly

























