LET ME KNOW「本気で音楽やってる」ーーアーティストとしてのプライドを滲ませたステージ 挫折を経た3人が示す“道標”

LET ME KNOWのワンマンライブ『LET ME KNOW ONEMAN LIVE - SCENE_2526 -』が1月27日、東京・品川ステラボールで開催された。昨年12月に行われたソウルの2公演に続き、今回日本では唯一の公演となったこの日。2024年の活動開始以来じわじわとファンベースを広げてきた彼らの現在地を熱狂的なオーディエンスの前で体現するとともに、アルバムリリースやツアーの発表という形で未来への道標も示したライブは、ファンが彼らにかける期待と、それを音楽に昇華して進化し続けるバンドの熱意が重なった、とても濃密なものとなった。

ステージをスモークが満たしてムードを演出するなか、サポートメンバーとともにステージに登場したMatty(Vo)、Kehn(Gt)、Lyo(Dr)。薄暗い照明のなか、「Svveet Pea」と「もう恋人には戻れない」を披露し、クールな雰囲気でスタートしたステージ。しかしそこから、ライブは一気にギアを上げていく。スクリーンに映し出される映像とカラフルなライトがステージを照らし出すなか、Mattyのボーカルにも熱が入り、がなるような力強い声が響き渡ると、それに呼応するように、それまで静かに見守っていたフロアからも歓声が沸き起こった。「真夜中のタクシー」に「偽愛とハイボール」と夜の情景を描いた楽曲からパッと視界が開けるようにブライトなサウンドが降り注いだ「SKY BLUE」に突入すると、オーディエンスの手拍子が自然と生まれ、Mattyもリズムに乗って軽やかに歌声を響かせる。ステラボールは早くも最高のバイブスに包まれたのだった。



ここでこの日最初のMC。「こんばんは、LET ME KNOWです」とLyoが挨拶。じつは彼は2年前までこの会場がある品川で働いていたそうで、「今日は2年ぶりの“出勤”ということで。仕事じゃなくライブで来れて幸せだなと感じています」という言葉に拍手が送られる。続けてMattyが「みんな、こんにちはー!」と声を上げ、メンバー紹介をすると、「今年3年目のバンドです。あとでバンドのことも話そうかなと思うんですけど……あの、僕たちアイドルじゃないんで」と一言。「アイドルじゃないっていうのは、この後の音楽を聴いて、耳にその音を焼きつけて帰ってほしいということやからね。よろしく」。その短い言葉に、アーティストとしてのプライドと自負が滲む。もちろん華やかなビジュアルや雰囲気もこのバンドの大きな魅力だが、何よりも自分たちの作る音楽を受け取ってほしいということだろう。それをライブ最初のMCで口にするところに、Mattyという人のパーソナリティがよく表れている。

そして「新曲やります」と昨年11月にリリースされた「Law of Luv」を披露。サイケデリックなグルーヴとキラキラとしたシンセサウンドがロマンティックに鳴り響き、オーディエンスを圧倒していく。さらに“バンドマンの元カレ”をテーマにしたセンチメンタルなロックチューン「My ex, Bandman」へ。ジャキジャキとしたギターと甘酸っぱいメロディが広がると、そこから一転、歓声のなか、Lyoによる華麗なドラムソロが繰り広げられ、そのままパワフルなリズムが楽曲を支える「Boring Days」に入っていく。そしてMattyの「もっと来い!」という言葉とともにグルーヴィなロックンロール「1800」が始まる。楽曲ごとに色を変えながら、それをシームレスにつないでいき、まさにMattyが言っていた通り、音ですべてを説き伏せていくようなストロングスタイルのパフォーマンスだ。メンバーの演奏はもちろん、Mattyのボーカルも曲によって異なる表情を見せながら、まさに〈一筋縄ではいかない〉このバンドのおもしろさをビビッドに伝えてくるライブに、オーディエンスもどんどん熱狂の度合いを高めていく。
























