BE:FIRSTとSKY-HIとの戦いを経て選ばれたファイナリスト10人 笑顔と涙を抱えて『THE LAST PIECE』最終審査へ
そして、運命の合格発表へ。まず名前を呼ばれたのは、KANON。「Secret Garden」でのパフォーマンスが「BE:FIRSTに挑戦状を叩きつけるようなパワーを感じた」として、念願だったMVPを獲得。SKY-HIに、「実力もそうだけど、努力の姿勢や誠実さ、すべてにおいてBMSGアーティストの理想的な在り方を体現してくれてる」と言われる存在にまで成長した。


「言われたことを咀嚼してアウトプットする。その時のセンスが素晴らしい」と高い評価を受けたKEI、正直実力が達していない部分もあると前置きしたうえで、それでも「見たことないスピードで成長してる」とSKY-HIをワクワクさせたADAM、「グループにあなたがいると、歌ってみてほしい曲も浮かびやすい」と全体的なクオリティの高さを認められたRAIKIも合格を言い渡された。
パフォーマンスのレベルの高さを絶賛され、RUIも合格を勝ち取った。「声の魅力がドンとくるし、目線の動きひとつで感情を伝える力があって、魔力めいたものを感じている」とSKY-HIは高く評価。しかし、RUI自身は「冷静に自分を見る視点が強くなって、心に音楽を灯せていない瞬間があった」と悔しさも残る様子。そんなRUIに、SKY-HIは「俯瞰で自分を見るのはいいこと」と前置きし、「感情の手綱を握る術を持ってほしい」とアドバイス。そして、「4年前も素敵だったけど、今のあなたがいちばん素敵です」と心からの言葉を贈った。

前日の夜に「SKY-HIを超える」と宣言したTAIKIも合格へ。SKY-HIは、「俺はもうあなたに憧れてる。俺もこうなりたいって思うところいっぱいある」と、ひとりのアーティストとしてのリスペクトをストレートに伝え、「いろんな経験をして、感情の幅を広げていってほしい」というリクエストも。さらなる期待を寄せた。
高いダンススキルと表現力で選ばれたのは、KANTA。歌唱技術はさらに伸ばすべきだとしつつも、「あそこまでダンスで鳴っている音を見せつけられると、音楽が喜んでた」と絶賛され、合格へ。また、YUTAもアーティストとしてのスキルと人間性を高く評価され、「もっと成長できることを俺も知ってるから、どんどん自分を愛してあげてほしい」という言葉とともに合格を言い渡される。

続いて、前回の審査で「天井が見えてしまった」とSKY-HIに言われていたGOICHI。厳しい現実を突き付けられたものの、自分らしさと楽曲の世界観を汲み取ったパフォーマンスで見事にその天井を打破し、合格メンバーに選ばれた。
最後に選ばれたメンバーは、TAICHI。合宿を通して確かな自信を持ち始めた彼に、SKY-HIは「あなたの能力とポテンシャルはとんでもない。えげつないところまでいけると確証してる」と太鼓判を押し、最終審査へと背中を押した。

合格者は、ADAM、GOICHI、KANON、KANTA、KEI、RAIKI、RUI、TAICHI、TAIKI、YUTAの10人に確定。同時に、AOI、HAL、REN、RYOTOの脱落が決まった。
SKY-HIは、RENには「たとえば2030年になった時、あなたが描いているかっこいいアーティストの姿をアップデートする意識が必要」、HALには「自分がやりたいものを無邪気に純粋に突き進んでみてほしい」、AOIには「現段階では似合う曲と似合わなく感じる曲がある。より音楽に対してオタクになってほしい」とアドバイス。そして、RYOTOには「100年にひとりの声の持ち主である分、背負わなきゃいけないカリスマがある」「(今は)パフォーマンスするアーティストとしての意識が届いていない」と現段階での課題を明示した。全員が素晴らしいアーティストであることを前提に、4人は『THE LAST PIECE』でのデビューは見送りとなった。

今まででいちばん長い時間を過ごし、最終審査目前というところまできていただけに、別れの辛さも一段と深い。合格発表の際は笑顔を絶やさなかったAOIも、SKY-HIとふたりきりの空間では嗚咽を漏らして泣きじゃくる。そんな彼らの姿を、胸を締めつけられる思いで見守るSKY-HIと合格者――。



最初は人見知りで大人しかったが、今ではムードメーカーとしてみんなを笑わせていたRYOTOに、「TAIKIくんのおかげで心開けたんです」と告白されたTAIKIは、「心開きすぎだろ」と笑いつつも、力強く肩を叩いて抱きしめる。RUIも、RYOTOに「東京こいよ」と短い言葉で激励。RENは、ライバルもあり相棒のGOICHIとハグしながら、「次は勝つ。超えてやるよ」とすでに未来を見据えた表情で言い放った。


「頑張れよ」「諦めんなよ」とお互いに言い合いながら、別々の道を歩みだす候補生。最後はRYOTOの「ショーエイ!(Show it!)」という叫びで、笑いと涙に満ちた締めくくりとなった。
ついに出揃った、ファイナリスト10人。次回はついに最終審査の密着がスタートする。さまざまな困難を乗り越え、誰も想像していなかったほどの成長を遂げた彼らは、どこまで自分を信じて夢を掴み取れるのか。「夢に溢れる世界にしたい」と野望を語るSKY-HIが選ぶ、BMSGの集大成となるグループメンバーは一体誰なのか――。物語は、ついに最終章へと突入する。

































