『THE LAST PIECE』候補生14人が挑む最大の試練 少年漫画さながらの展開へ――夢を体現する者=BE:FIRSTと激突、6次審査開幕
BMSGの新たなボーイズグループ結成へ向けたオーディション『THE LAST PIECE』Ep.09が、8月23日に公開された。
今回のエピソードは、参加者とSKY-HIによるプチ花火大会の模様から幕開け。大自然の夜、手持ち花火で大盛り上がりし、ひと時の息抜きを満喫する様子はまさに青春の1ページだ。そんななか、喧騒から少し離れ、地面に寝転んでひとり空を見上げていたのは、RUI。SKY-HIが「何が見えるんだ」と問うと、RUIは「夢っす」と即答。輝く満天の星。その美しい光景に、RUIはどんな夢を重ねていたのだろうか。

脱落者ゼロという前代未聞の結果となった5次審査。この結果に安堵した者、次の審査の厳しさを想像する者など、参加者の心中はさまざまだ。そんな彼らが次に挑むのは、6次審査「ガチプロ審査」。ワールドワイドに活躍するプロたちが布陣を固め、第一線で活躍するアーティストと同じ意識でパフォーマンスすることが求められる。実はこの審査、とある秘密があるのだが、この時点ではまだ謎に包まれている。
運命のガチプロ審査に挑むべく、14人は最後の合宿場所へ移動。バスのなかでは、全員で5次審査の課題曲を合唱し、遠足のごとく大盛り上がりする場面も。しかし、合宿の建物が見えると、あちこちから驚嘆の声が漏れる。バスが到着したのは、4年前にBE:FIRSTを生んだオーディション『THE FIRST』の舞台となった山梨県の「ほりのや」だったのだ。なかでも『THE FIRST』参加者でもあるRUIとTAIKIは、懐かしさのあまり嬉しそうな、しかしどこか泣きそうな表情だ。まだ13歳だったふたりの思い出が詰まった場所へ、4年越しに戻ってきたのだ。SKY-HIは「ここからはプロになる準備をしなくてはいけない。ここで、実力と努力で憧れを現実に塗り替えてほしい」という思いから、この場所を選んだという。



この特別な場所で行われる6次審査では、7名×2チームに分かれてパフォーマンスを行うことになる。team AはRAIKI、RUI、TAIKI、KEI、KANTA、ADAM、AOI。team BはYUTA、KANON、REN、TAICHI、RYOTO、GOICHI、HAL。課題曲は、アメリカ・ロサンゼルスで制作された新曲「Secret Garden」。R&B調の大人っぽいラブソングだ。参加者たちは、この繊細な表現力が求められるプロ仕様の曲を、前回よりも短い5日間で仕上げなくてはならない。そして今回は、このオーディションにおいて初の2チーム共通課題曲。同じ曲をパフォーマンスするだけに、チームの差が明確に表れることになる。


早速練習に励む参加者たちだったが、海外の振付師ならではの音の取り方や細かなニュアンスに早くも苦戦。ダンスが得意なKANTAも、「いろいろやってきたけど、めっちゃ難しい」と頭を悩ませる。高いハードルを何とか乗り越えようと練習に打ち込むが、本番3日前にYUTA、KANTAが体調不良に。不安と焦りに苛まれながら身体を休め、YUTAは短時間で回復したものの、KANTAは翌日まで療養。復活後は、丸一日の遅れを取り戻すべく、ひとりで自主練に打ち込むのだった。


ボーカルレッスンでは、10代の彼らにラブソングらしいムードたっぷりの歌い方を習得させるべく、SKY-HIも熱く指導。語尾の細かなニュアンスや声色まで丁寧にチューニングし、新たな表現を次々に生み出していく。なかでもKANONは、ブリッジの高音パートに苦戦。ちょうど裏声と地声の中間に位置する音階のため、難易度の高いミックスボイスが求められるという。

ハードな練習が続く合宿。次はなんとGOICHIが体調不良に。前日からパフォーマンスの進捗に不安を抱いていただけに、表情には焦りが滲み出ている。マスクをつけた状態でレッスンを見学するGOICHI。ここでteam Bは、GOICHIも交えた全員で「Secret Garden」のイメージを話し合う。KANONが「同窓会で元恋人と再会してふたりで抜け出す」というロマンティックなシチュエーションを提案すると、RENが思わず「それ、KANONの理想のシチュエーションじゃないの?」と鋭く突っ込む。GOICHIが「世間的によしとされていない恋愛をしてるから、ふたりだけの世界で誰にも邪魔されない、みたいな」と的確なイメージを言葉にし、「めっちゃ正解だな」と満場一致で賛同。楽曲のイメージを統一し、パフォーマンス中の感情や歌声、仕草など細部のブラッシュアップを狙っていく。なお、team Aでもこの話し合いは行われており、全員が大きなテーマは“恋愛”というイメージを持っているものの、RAIKIは「恋愛したことない」と告白。AOIも「家にいるインコに向けて歌います」と、斜め上の宣言だ。



そんなteam Aの仮レコーディングでは、絶好調のRUIがいいテイクを連発。思い出の場所「ほりのや」のパワーなのか、SKY-HIも「うまい!」と絶賛するほど乗りに乗っている様子だ。そんなRUIの姿に刺激を受けたのか、TAIKIも前のめりにマイクの前へ。TAIKIは切なさを表現するのに苦戦していたが、SKY-HIから「切ない顔、してみる?」「もう曲終わっちゃし、合宿も終わっちゃうぜっていう顔」とTAIKIに寄せた的確なアドバイスを受けると、即座に習得。強めのラップが得意なイメージのTAIKIだが、繊細な歌の表現もここで手に入れたようだ。

ほかの参加者よりも歌唱やダンスの経験が浅いADAM。5次審査では、まわりのメンバーと比べると遅れをとっているシーンも見られたが、そのぶん成長の速度もすさまじく、SKY-HIは彼を「『THE LAST PIECE』で伝えたい、『いつからでも何回でも挑戦できるし、どれだけでも成長できる』ということをわかりやすく体現してくれている」存在と感じているようだ。今回の仮レコーディングでも、SKY-HIのディレクションで新たな歌い方を試し、持ち前の成長力を存分に発揮していた。























