『THE LAST PIECE』3次審査結果発表、20名が通過 SKY-HIが一人ひとりに語りかけた「心からのリスペクト」

 BMSGの新たなボーイズグループ結成へ向けたオーディション『THE LAST PIECE』Ep.04が、7月18日に公開された。

 本エピソードでは、3次審査の結果発表の模様に密着。5日間の合宿とチームパフォーマンスを通じて、30名の参加者はさまざまな物語を生み出し、戦友としてかけがえのない絆を築いてきた。しかし、ここで合格者と脱落者に分かれるという厳しい現実が待ち受けている。参加者のレベルが過去最高なだけに、SKY-HIも選考に苦心。当初は15名に絞る予定だったというが、最終的な合格者は20名となった。

 選考を終えたSKY-HIが、緊張した面持ちで待つ参加者の前に登場し、ついに発表へ。SKY-HIは、単に合格者の名前を呼ぶだけではなく、参加者一人ひとりをしっかりと講評し、「次の審査へ進んでほしい」か「ここまで」になるかを丁寧に伝えていく。その模様が、約1時間半にもわたる映像で公開されたのだ。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 最初に発表されたのは、「come again」チーム。彼らは涙を見せる場面も多かったが、互いを励まし合いながら成長し、本番では全員がひとりのアーティストとして輝くパフォーマンスを表現。このチームからは、KEITO、HAL、RUI、RYOTOの4名が合格となった。

 SKY-HIは、プレッシャーを感じながらもハイレベルなパフォーマンスを届けたKEITOを「歌やダンスから心構えまで、弱点がない」と褒めつつ、「次の審査では自分の想像を裏切るようなパフォーマンスを見せてほしい」とアドバイス。また、勢いのあるラップが目立ったHALには、「爆発してる瞬間がすこし少なかった」と期待値に届かなかった部分を伝えながらも、「次の審査ではもう一爆発してくれると嬉しい」とコメント。中学1年生から成長を見守ってきたRUIには、「やっぱりあなたは歌声で人の感情に直接触れる人だなって。よくここまでその感性を殺さずにきてくれたなと誇りに思います」と賛辞を贈り、「次の審査では“動かない大木”のような、どっしりとした姿でカリスマ性を高めてほしい」とさらなる課題を告げた。そして、高校1年生のRYOTOについては、「正直まだちょっと早いのかなと思っていたけど、“天使の歌声”と呼びたくなるくらいポテンシャルが高い」と絶賛。驚くほどの成長速度も加味して、「次の合宿までに何者になってるんだろうという興味を捨てられない」と合格を言い渡した。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 一方で、REOについては「ラップしてる瞬間は邪念や雑念が一切見えない。そのまま成長していってほしい」と願いつつも、自分を俯瞰で見てパフォーマンスする力や経験が不足していると指摘し、「今年のデビューは間に合わない」とシビアに判断。REOは必死に涙を堪えながらも「ここで培ったものは絶対消えないものだと思うので、すべての人に感謝したい」と深く頭を下げた。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 続いては、“パッションの解放”を合言葉に、熱いパフォーマンスを繰り広げた「Fantasista」チーム。自分の殻を破り、新たな一面を見せたメンバーも多かった中で、合格を勝ち取ったのはADAM、RAIKI、GOICHIの3名だ。

 SKY-HIは、ダンス歴の浅いADAMについて「まだ少し物足りないところがある」と指摘しつつも、課題に対して愚直に取り組み、自身を剥き出しにした姿を高く評価。「心と顔が繋がって見えた。心と顔と声と体、全部繋がった状態が見てみたい」と次の審査への切符を渡す。また、途中喉の不調で落ち込む場面もあったRAIKIには、「不安要素にとらわれず、今できるベストに全速力で走り切る力をつけてほしい」とアドバイスし、「新しい武器を手に入れたRAIKIを次も見たい」と期待を込めた言葉を贈った。そして、楽曲との相性が抜群によかったGOICHIには、「自分の武器をこれでもかと見せてくれた」と称賛しつつ、「次は今回見せてない顔を見せにきて」とさらなる成長を促した。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 顔と体すべてを使ってパフォーマンスを届けたTAISEIに関しては、そのポテンシャルの高さを認めつつも、どんなアーティストになりたいのか、もっと広い視野で考える必要があると判断。SKY-HIが「自分から型にハマろうとしているあなたを作るのは、正しくないのかなと思ってる」と伝えると、TAISEIは大きな目を潤ませ、涙が零れないよう上を向きながらも、「もっと具体的な夢を見つけて、いつかまたみんなと会いたい」と話す。彼はここで脱落だ。最後はチームメイト、他チームの参加者、スタッフ、すべての人に丁寧にお礼を伝えた。RYOMAについては、「(グループの)スパイスになれていた」と評価しつつも、「本来は背骨にもなれる能力とカリスマ性がある。もう少しじっくり心と体が育ったあなたが世のなかに出ていく方が見たい」とコメント。チームメイトも涙するなか、RYOMAは「人一倍練習してきたつもりだったけど、みんなに届くにはまだ早いのかなって思っていた。正直、納得の理由でした」と悔し涙を流した。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 続いて発表されたのは、常に明るく楽しいムードで5日間を過ごした「Superstar」チーム。彼らのパフォーマンスレベルの高さにはSKY-HIも目を見張っていたが、そんななかで審査通過を言い渡されたのは、KANON、KAIRI、YUの3名だった。これまでBMSG TRINEEとして経験を積み重ねてきたKANONについては厳しい目で見たというSKY-HIだが、「歌に入る前の目線の時点で、もう(他の参加者に)勝ってるなと感じさせられた」と、現時点での彼のスキルの高さに圧倒されたことを伝え、文句なしの合格へ。変声期で高いキーが出しにくいなか、本番はオクターブ下のキーで聴かせたKAIRIに関しては、「見習いたいくらいセンスがいい。地道な努力がないと生まれないもの」と高く評価。「次の審査では使える声のバリエーションを増やしてほしい」と課題を与え、3次審査通過を告げる。そして、審査本番でダンスの振り付けにオリジナリティを加えて魅せたYUには、「正直、この合宿に連れてくるか最後まで悩んだ」と本音を伝える。しかし、彼の成長速度にワクワクさせられたのか、「(次の)合宿も見たい気持ちが抑えきれないです。次の審査も見させてください」と伝えた。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 一方、踊りながら歌うのは今回初挑戦だったTOMOSHIには、「アーティスト性はしっかり見えたし、ポテンシャルもある」と一定の評価をしつつも、「楽曲に遊ばれた印象は否めない」と、難易度の高い課題曲を我が物にするまでには至らなかった点を指摘。合格に一歩届かなかったTOMOSHIは、その事実を真摯に受け止めつつ、「こなせていないのは感じていたけど、それでも歌って踊れるパフォーマンスに憧れた。この機会をもらえたことがありがたいことだと思ってます」と言葉を残した。そして、歌もダンスも独学でスタートしたRAITOには、「ポテンシャルをめちゃくちゃ感じている」とその力量を賞賛。しかし、「大変な部分に意識が取られているのか、『よく頑張ったな』っていう感想が先にきてしまう。アーティストは頑張っていても、まったく頑張ってないような顔をする必要もあり、そこに到達するには間に合わない」と冷静に判断する。RAITOは真剣な眼差しでSKY-HIの言葉を受け止め、「もっと磨いて、もう一度みんなと一緒に音楽できるのを楽しみにして、これからも諦めずに頑張ろうと思います」と固い決意を述べた。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 続く「音色」チームは、繊細なニュアンス表現に苦戦していた。このチームからの合格者はAOI、TAICHI、RENの3人となった。SKY-HIの想像を超えてハイレベルなパフォーマンスを見せたAOIには、表現力の高さとセンスのよさを高く評価。「恥ずかしいという感情をAOIから感じることがない。次も楽しみです」と期待を寄せる。TAICHIに関しては、「天然と計算のバランス」と「天然の部分から伝わってくる人間性」に強く惹かれたというSKY-HI。TAICHI本人は自分の武器や個性に今も悩んでいるというが、SKY-HIは「100回、はみ出てみて。自分を掘ることを楽しんで」とアドバイスしつつ、「その“PIECE”を見つけに行きましょう」と挑戦を後押しした。BMSG TRAINEEとしてSKY-HIの求めていることを考えながら努力してきたというRENには、「俺の正解を探す作業はしてはいけない」「夢の見方を教えることはできるけど、どんな夢を見つけるかはあなたしかできない」とあらためて教えながらも、次の審査で自分のスタイルを提示してほしいと強く願った。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 残念ながら不合格となったKEISHIN。SKY-HIは、「ものすごくいい直球を持ってる」と評価しつつも、まだ経験値が足らず、表現の幅もさらに増やすべきと判断。「悔しい気持ちはあるけど、今回のKEISHINはここまで」と告げた。それを受けたKEISHINは、「バリエーションが少ないのは自覚していた。合宿で吸収したものを次に発揮できるように頑張ります」と力強く言い放つも、両目からは大粒の涙が零れてくる。表現の引き出しが多いKANに対してSKY-HIは、「自分のアーティシズムをよく理解していて、音楽が好きだということが伝わってきた」と、彼の魅力を言葉にする。そして、「5年後、10年後の姿が想像しきれない。作る側とアーティスト側の夢が重なるタイミングを待ちたい」と伝えた。KANが「またもう少し大きくなった僕で戻ってきたい。いいですか?」と声を震わせながら問いかけると、SKY-HIは「もちろんです。また会える日を楽しみにしています」と即答。固い約束を交わした。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

 続いては、一体感のあるパフォーマンスで湧かせた「Just Like Dat」チーム。5人のバイブスで観る者の心を躍らせた彼らのなかから選び抜かれたのは、COTA、KEI、SHO、ISANAの4名だ。まず名前を呼ばれたのは、本番で爆発力の高いステージを作り上げたCOTA。SKY-HIは、“ステージ上でバカになれる力”が今のCOTAに必要だと教え、「考えすぎるなよ。次はバイブスではちきれるところを見せてほしい」とエールを送る。また、KEIのダンスについては、「振りだけではなくノリが生まれていたことに驚いた」とコメントしつつ、「まだまだ具体的に教えたいことがいっぱいある」と次のステージへ連れていくことを告げた。

 パフォーマンスで見せ場の多かったSHOを、SKY-HIは「想像以上にフィットしていた」と絶賛。積極的に学ぼうとする前のめりな姿勢と、音楽への愛情が感じられるパフォーマンスを高く評価する。SHOは大きな期待を背負って4次審査へ進むこととなった。抜群のダンスセンスを発揮しつつもなかなか自信を持てなかったISANAに、SKY-HIは「不安も見えたが、努力の積み重ねと『パフォーマンスアーティストになるんだ』という強い意志を感じた」と伝え、今後に期待することとして「声一本で黙らせてほしい」と歌唱スキルのレベルアップを求めた。

 惜しくも脱落メンバーとなってしまったA.J.。「ステージ上のムードを作れる人」と称賛しつつも、「まだポテンシャルを発揮するにはスキルを磨かないと、今年デビューには追い付けない」とシビアに評価。このオーディションのためにマレーシアから来日したA.J.は、「こんなチャンスが人生にあるんだなと嬉しかった。合宿で得たものを僕の未来と夢に使えたらなと思って、宝物にして頑張っていきます」と前向きな言葉と笑顔を残した。

「【THE LAST PIECE 本編】Ep.04 / Still Dreaming」より

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