CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.7:板倉可奈「私はアイドルじゃないな」――葛藤を経て見つけた自分らしい表現

CUTIE STREET 板倉可奈 ソロインタビュー

「メンバーの“かわいい”って本当に私には真似できない」

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――8月にはデビュー1周年を迎えます。

板倉:本当に早いですね。でも去年の今頃を思い返すと、環境が変わったということをあらためて実感します。今年も『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL』)に出演させていただけることが、めちゃくちゃ嬉しいんですよ。私が人生で初めてマイクを持って、ステージに立って踊った場所なので。去年みんなで「また大きくなって帰ってこようね」と話していたことをすごく覚えていて。それを実現できることが、本当に嬉しいです。

 あと先日、メンバーみんなで渋谷駅に掲載された1周年ツアーの広告を見に行ったんですよ。あの場所ってアイドルさんの広告をよく見る場所じゃないですか。通った人はサラッとでも目に入ると思いますし、「みんな気になっちゃうよね」なんて話していました。あんな大々的に渋谷駅に広告が出るなんて、1年前は考えてもみなかったなと思います。

――これまでの1年を振り返って、特に印象的だったトピックはありますか?

板倉:『MUSIC AWARDS JAPAN』の授賞式に出席させていただいたことですね。オープニングから本当に感動しちゃいました! おばあちゃんになったら「このミントグリーン、私だよ」って絶対自慢できると思うほどの経験でした。でも実は、最初にノミネートしていただけたことを聞いたときは、どこか他人ごとというか、自分のことではない感じだったんです。でも授賞式が近づいてくるにつれて実感が湧いてきて、当日は錚々たる方々の中に、まだデビューして1年も経っていない私たちを選んでいただけているのが恐縮すぎて。賞に見合うグループになれるように頑張ろうと、より一層気が引き締まった日でした。初回にノミネートさせていただけたのは特別だなと思いますし、来年もまた出席できたらいいなと思ってます。

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――板倉さんがこの1年で自身の成長を感じる部分はどんなところだと思いますか?

板倉:もともと未経験だったのもありますが、今は歌ですかね。最初は何がよくて、何がダメなのかも分からなかったんです。合宿中も先生に言われるがままやるしかなくて。でも最近は少しづつ、何が違うのかに自分の感覚で気づけるようになってきました。ボイトレの先生にも「アドバイスをした後の対応が早くなってきている」と言っていただけていて、少しづつ成長できているのかなと思いますね。レッスンやライブが終わったあとに、「今日のここ全然できなかったな」とかも感覚的に分かるようになってきました。

――日々、成長をしているのですね。では今のグループにおける自身の役割はどんなところだと思いますか?

板倉:パフォーマンス面で言えば、やっぱりダンスなのかなと思います。小さい頃からやってきて身体に染みついているので、そこはみんなの動きも見つつ自分が引っ張っています。今はありがたいことにお仕事が多くて、レッスン時間があまり取れないのですが、ダンスを揃って見せる工夫をしています。近くにいる子の動きに自分をちょっと似せると不思議と揃って見えるんですよ。統一感が出るというか。一体感を出したいパートが少しでもそう見えるように、前にメンバーが2人見えたら、なんとなくその2人を意識して踊っています。ダンス面でよりよく見えるように、自分も何かできたらいいなとは考えています。

――“かっこいい担当”という声もあるのかなと思います。

板倉:実は、かっこいい担当と言われるのは人生で初めてで。これまでは、どちらかと言うとかわいい寄りに位置することが多かったんです。でも今、全然素の自分なので「私、ここだと“かっこいい”に当てはまるんだ」と驚いています。だからといって「かっこよくいなきゃ!」とは思っていないのですが、自由に任されているパフォーマンスの中では、かわいいの中にクールで大人っぽいエッセンスを意識しています。かわいい表情は作りつつ、動きでは少し落ち着いた雰囲気を出したりとか。周りを見ながらも、自分らしいパフォーマンスを心がけています。

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――もちろん、ほかのメンバー7人もそれぞれの“かわいい”を発揮しているわけですよね。

板倉:みんなから常に刺激を受けていて、コミカルな動きや表情などは参考にさせてもらっているんですけど、メンバーの“かわいい”って本当に私には真似できない部分なんです。でもそれがグループである意味だし、それでいいのかなと思っています。結果的に、私の“かっこかわいい”という立ち位置もできたので。

――これまでの経験が今のグループ活動に生かされている部分はありますか?

板倉:私は今までお仕事でもダンスでも、グループで活動させていただくことが多くありました。それがどう活かされているのかは分からないですけど、グループで活動するのと個人で活動するのとでは全然違うので、自然と身についてきたものが活かされてる部分はあるのかなと思います。あとは動画編集の経験があるので、今でもコメント撮りで噛んじゃったときに、「こう言い直した方が編集が楽だろうな」とか「間違えた前後で手の位置を同じにしておけば自然かな」とかは脳裏をよぎりますね(笑)。

――全ての活動が今に繋がっているんですね。それでは最後に板倉さん個人としての目標を聞かせてください。

板倉:CUTIE STREETをもっと知っていただけるように頑張りたいのですが、私は緊張しいなのでTV出演に苦手意識を持っていて。普段の自分をまるで出せていないんですけど、そこを頑張りたいです。あと、昔から好きなモデルの仕事をしたいですね。あと最近はダンス番組も多いので、きゅーすとを広められるチャンスとして、ダンスを披露できる場があれば頑張りたいです。きゅーすとのために自分が役に立てるときが来たら、全力を尽くします!

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