CUTIE STREET、即完の豊洲PITを“KAWAII”で染め上げた1stワンマン 現在の勢いを証明した熱狂の一夜

「KAWAII LAB.」所属の8人組アイドルグループ・CUTIE STREETの1stワンマンライブ『CUTIE STREET 1stワンマンライブ-CROSS STREET-』が、2月2日豊洲PITにて開催された。デビュー半年でのワンマンライブの会場として異例とも言えるが、一般発売後に即完売させ、グループの注目度の高さを証明してみせた。この日のステージにはキューブが積み上がったようなセットが組まれ、FRUITS ZIPPER「NEW KAWAII」、SWEET STEADY「ぱじゃまぱーてぃー!」など、KAWAII LAB.所属グループの楽曲が流れるなか、足場が見えないほどに詰めかけた超満員のきゅーてすと(ファン呼称)が開演を待ち望んでいた。
会場が暗転するとオープニングSEが流れ、重低音のビートに誘われるようにフロアから盛大なコールが向けられると、ヘアアクセサリー含めて全身メンバーカラーであしらわれた衣装を身にまとった8人が、ステージ下手から佐野愛花、梅田みゆ、増田彩乃、板倉可奈、川本笑瑠、古澤里紗、真鍋凪咲、桜庭遥花の並びでポジションにつき、記念すべき初ワンマンライブのオープニングを飾る「ハロハロミライ」で開演。歌詞が表示されるステージ後方のスクリーンでは歌唱メンバーにフォーカスを当てた映像がスイッチング。川本のパート〈たくさんの坂を登りここに来れたよ〉ではゆびきりのサインである小指をフロアに向け、きゅーてすととの約束が果たせたことを実感しているようで、会場一体で「3、2、1!」と叫ぶと、サビではワイパーの振りで8色のペンライトが揺れる光景が広がっていた。続く「ラブトレ」では8人グループならではのフォーメーションダンスを見せつけ、梅田によるラスサビ前の〈ずっとだよ〉には、これからもきゅーてすととともに歩んでいきたいという揺るぎない思いが込められていた。


MCに入ると、8人で「CUTIE STREETです!」と名乗り、佐野が「『CUTIE STREET 1stワンマンライブ -CROSS STREET-』、ついに始まりましたー!」と満面の笑みで喜びを伝ると、川本「今日はみんなのことをいっぱい幸せにします!」、梅田「ここにいる全員のことを笑顔にして帰らせます!」、桜庭「みんなのことを世界でいちばん幸せな人にします!」、古澤「こんなにもたくさんの方が来てくれて最初からうるうるしちゃいました!」、増田「今日は絶対に幸せな1日にしようね!」、板倉「今日は日本で、いや世界でいちばんここが盛り上がってる会場にしようね!」、真鍋「今日はハッピーな1日にしようね!」、佐野「一緒に楽しい時間を作りましょう!」と初めてのワンマンライブに懸ける思いをそれぞれの形でぶつけた。「今日CUTIE STREETのライブに初めて来たよって人―?」「朝ちょっと早起きしちゃった人―?」「今日遠征してきたよって人―?」とメンバーから質問を投げかけるたびに歓声が上がり、この日初披露の新衣装の感想を求められたフロアからはさらに大きな歓声が沸き起こった。



そして、真鍋が「わたしたち、かわいいだけじゃないんです」と意味深に告げると、「解」のイントロが鳴り始める。グループのイメージを一変させたロックナンバーを6本のスモーク噴射がヒートアップさせるなか、指で誘うような振りや鋭い目つきでメンバーが楽曲に憑依し、キメのポイントは関節レベルのパフォーマンスで表現。続く「daylight」では拳を突き上げる振りでフロアと共鳴し、〈迷いながらでもいい/青の向こうへ行こう〉の強力なユニゾンパートで雨上がりの曇天を晴れやかに塗り替えてみせた。




インターバルのダンスパートを挟んで、乙女心の葛藤を綴った新曲「チョットヒトサジ」が披露されると再びMCへ。ここで、デビュー6カ月を迎えるにあたって「こんなことしちゃってるけど、許してほしい」ことをメンバーごとに発表していくミニコーナー、題して「生後6カ月!この可愛さに免じてゆるして!おねがい!のコーナー」が川本の進行でスタート。各メンバーの発表のあとに特大の「いいよー!」を聞かせてほしいとお願いし、増田「冷蔵庫の中身、空っぽじゃだめですかー?」、桜庭「タクシーに鍵を忘れて家に帰れなくなっちゃだめですかー?」、真鍋「なぎくん(男装した真鍋)封印だめですかー?」、佐野「深夜に爆食しちゃだめですかー?」、梅田「いつも『かわいいだけじゃだめですか?』のセリフを字余りしてちゃだめですかー?」、古澤「人一倍汗っかきだけど汗だくでもだめですかー?」、板倉「深夜にとんこつラーメン作り始めちゃだめですかー?」、川本「幕張と舞浜を間違えちゃったらだめですかー?」と順番に問いかけると、真鍋のあとにだけ「ダメー!」と瞬時に返せるフロアの対応力はさすがのひと言。そして、ありぼぼ(ヤバイTシャツ屋さん)が楽曲提供した新曲「ちきゅーめいくあっぷ計画」を初披露。歌詞にはCUTIE STREETのあるあるやメンバーの名前が散りばめられ、「なんでやねん!」「どないやねん!」と豪快にツッコミを入れながら怒涛のトップスピードでめまぐるしく展開していく様子はCUTIE STREETのこれまでの急成長を体現しているようで、原宿から日本を通り越して地球規模で“きゅーすと旋風”を巻き起こしていくことを予感させる楽曲だった。



「ひたむきシンデレラ」では冒頭に桜庭がスポットライトを浴び、間奏でステージとフロアが高揚感を分かち合うように〈I LOVE YOU! I NEED YOU!!〉でシンガロングすると、続く新曲「ハルフレーク」では新たな環境で頑張る人たちにエールを送り、〈ハルフレ 私が風を作る〉と高らかに宣言。「ハッピー世界!」ではハイテンションで跳びはね、この瞬間は豊洲PITが世界の中心であることを実感することができた。そして「次が最後の曲」と披露された「かわいいだけじゃだめですか?」ではオープニングからこの日一番のコールが送られ、モンキーダンスとともに8色のペンライトが揺れると、ラスサビではカラーテープも噴射されて最高潮に。「それでは以上、わたしたち!CUTIE STREETでした!ありがとうございましたー!」と感謝を伝えて、ステージをあとにした。


