ヒグチアイ“独り言”三部作「エイジング」インタビュー:変化する価値観に戸惑いながらも見つけた私なりの答え

サウンド面では三井律郎とのタッグで「平成のロックバンド」をイメージ

ーーサウンド的にはかなりハードですが、どんなところにこだわりましたか?
ヒグチ:「エイジング(=経年変化)」がテーマだったので、ちょっと古い感じにしてほしいなと。三井律郎さんとはアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』でも、私が歌詞を書いて三井さんがアレンジを担当する形が多かったんですけど、その時に彼が「平成のロックバンド」っぽいイメージでアレンジしていると話していて。私もまさにその時代の音楽をたくさん聴いて育ってきたので、この曲もその方向性でお願いしました。
ーー確かにコンプレッサーもしっかりかけて、ちょっと「潰した」質感になっています。
ヒグチ:演奏はすべて生でレコーディングしたんですけど、このサウンドの質感をライブでどう再現するかが課題になりそうです(笑)。
ーー今日お話を伺っていて、「やっぱりヒグチさんってアーティストなんだな」と改めて感じました。多くの人が「これが正解」と信じている中で、その綻びに気づき、声を上げていく姿勢がある。アーティストの中にも、そこを濁してしまう人がいるなか果敢に挑む姿は、本当に頼もしいし「希望」だなと思います。
ヒグチ:ありがとうございます。みんな炎上が怖いんですよ、私ももちろん怖いですけど。もし今回の曲で炎上したらSNSやめます。いなくなります、私(笑)。
ーー3カ月連続リリースの第二弾は、どんな曲になりそうですか?
ヒグチ:すでにライブでは披露している曲なので、聴いたことがある方もいるかもしれません。テーマは「反面」。「こんな自分もいる」「こういうことがしんどい」と感じているときの気持ちを表しています。人って、本当に多面的な存在だと思うんですよ。今日思っていることが、明日には変わっているかもしれないし、昨日はまた違う考えだったかもしれない。3曲とも、そのときそのときの感情をもとに書いたのですが、2曲目はとくに気持ちが沈んでいた時期に生まれた曲だったと思います。
ーー「エイジング」とはまた違ったトーンの曲になりそうですね。
ヒグチ:とはいえ、最終的にはちゃんと「光が射す」曲というか。沈んだ気持ちにも寄り添いつつも、優しい曲に仕上がっていますので、ご心配なく(笑)。
■リリース情報
デジタルシングル「エイジング」
2025年7月9日(水)配信リリース
配信リンク:https://higuchiai.lnk.to/Aging
■ツアー情報
『HIGUCHIAI solo/band tour 2025-2026』
-solo-
2025年11月23日(日)東京 日本橋三井ホール
2025年11月24日(月・祝)宮城 エル・パーク仙台 スタジオホール
2025年11月29日(土)神戸 KOBE QUILT
2026年1月10日(土)広島 CLUB QUATTRO
2026年1月11日(日)高松 オリーブホール
2026年1月17日(土)福岡 RESOLA HALL
2026年1月24日(土)札幌 モエレ沼公園 ガラスのピラミッド
2026年1月31日(土)長野 千石劇場
-band-
2025年12月6日(土)韓国 *The venue is TBA
2026年2月13日(金)東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年2月22日(日)大阪 GORILLA HALL OSAKA
2026年2月23日(月・祝)名古屋 NAGOYA ReNY limited
※公演詳細後日発表
https://www.higuchiai.com/post/tour2526
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