ちゃんみな、信念を曲げずに突き進む“勝利”への道 豪華ゲストが集結したツアー『AREA OF DIAMOND 3』

ここで後半の勢いを加速させるルーキー、HANAが登場。「Drop」「ROSE」と立て続けに披露して会場を地鳴りのような歓声に包み込んだ7人は、「ちゃんみなさんの愛する皆さんにお会いできて光栄です」(NAOKO)とROYAL FAMILY(ちゃんみなのファンの呼称)にも感謝を伝える。そして、間髪入れずメインステージ上から“プロデューサー”のちゃんみなが登場。再び『AREA OF DIAMOND 3』の世界に引き込むと、圧倒的な表現力で「命日」「美人」「ダリア」を歌い上げ、場の空気を掌握した。
「HANAは私の光でもあって、音楽をしてきて良かったなと思える存在です」――大切なものを想うような温かな口調から歌唱に入った『No No Girls』プロジェクトのテーマソングでもある「NG」では、観客もフックを歌い会場中が大合唱に。
本編ラスト前には今ツアーのテーマ“ルビー”に回帰し、「“勝利”とは何か考える日々でした。辿り着いたのは、自分の信念を曲げないということです」「どれだけ自信を持って“私は私だ”と言えるかです。何かに負けそうになった時に思い出してください。あなたは生きてきたそのままで素晴らしくて唯一無二だっていうことを」と語りかける。最後に「7月7日、ツアーを完走する頃、一緒にそう思ってくれる?」と問いかけ、ツアー最終日までの“約束”を結んだ。本編を締めくくる最新曲「WORK HARD」でその文字通り、宙吊りになってアリーナ上を飛ぶハードな演出も笑顔で完遂してみせる姿に、思わず呆気に取られつつ、自然と拍手する手が止まらない観客も散見された。

アンコールでは、青山テルマとTAKUYA∞(UVERworld)を招き、「ONIGIRI (feat. UVERworld & CHANMINA)[Remix]」(青山テルマ)で大暴れ。「TOKYO 4AM」を経て「みんなへ送ります」と歌い出したラストナンバー「SAD SONG」では、「願いはただひとつ。いつか私が死んでも、みんな、私の愛を覚えておいてください!」と祈るような声で語りかけ、ステージを去った後も耳に残って離れなかった。
代表曲「美人」の歌詞にもある“ダイヤモンド”は、ちゃんみなにとって「すごくピュアなもの」だという。原石の時点で綺麗だけど、磨かれるとどんどん美しくなっていく、そして、ダイヤモンド自体、幸せも不幸も2倍になる運気を持っている……。宝石の代表格でありながら、光も影も併せ持つその独自性が、彼女が伝えたいメッセージとリンクしたこと。それが、『AREA OF DIAMOND』の名を冠した過去3つのツアータイトルの由来だとインタビューで語っている。(※1)。

中でも『AREA OF DIAMOND 3』は、彼女の人生を物語るようなライブだった。青山とTAKUYA∞をステージに呼んだ際、「『AREA OF DIAMOND』は輝いていると思う人たちを呼ぶ場でもある」といった話をしていたが、そもそもちゃんみな自身の輝きや煌めきがまっすぐ投影されるのもこのライブの味だと思う。究極のエンタテインメントでありながら人生のリアルもしっかりと描かれた2時間半。冷めやらぬ熱を噛み締めながら、筆者は背中を押されるような気持ちで帰路についたのだった。
※1:https://numero.jp/interview380/p2

























