GLAYの30周年イヤーを盛大に締めくくった東京ドーム公演 “新しい夢”とともに交わした未来への約束

GLAY、30周年締め括った東京ドーム公演
GLAY東京ドーム写真(撮影=田辺佳子)
(撮影=田辺佳子)

 アンコールも見どころたっぷり。前日(5月31日)の公演に登場したYUKIに続くこの日のゲストは、hyde(L’Arc~en~Ciel)。代表曲「誘惑」がhyde×TERUのツインボーカルでパフォーマンスされ、観客はこの日いちばん大きい歓声で応えた。

 「すごい歓声! 今までが全部嘘に聞こえるくらい(笑)」(TERU)、「光栄です。すごい、GLAYが集まってる」(hyde)という気の置けないやりとりも印象的。さらにhydeが「おめでとうを言わせてください」と言い出し、GLAYのメンバーが整列。「一緒に時代を駆け抜けられて光栄でございます。30歳おめでとうございます」というhydeのお祝いの言葉に、ドーム全体が拍手と歓喜に包まれた。

 ここで放たれたのは、L’Arc~en~Cielの「HONEY」。TAKUROのギターとともにhydeが歌い始め、オーディエンスもシンガロング。hydeがTERUの頬にキスし、最後は二人で手をつないでジャンプを決めるなど、貴重なステージが繰り広げられた。

GLAY東京ドーム写真(撮影=田辺佳子)
(撮影=田辺佳子)

 「僕もたまにL’Arc~en~Cielのライブやhydeくんのソロを観させてもらってますけど、お互いこうやって一緒に時代を歩んでることがホントにうれしい」と語ったTERU。90年代以降の音楽シーンを牽引したGLAYとL’Arc~en~Ciel。GLAYの30周年のファイナルで実現したコラボレーションは、日本のポップミュージック史に刻まれるべき出来事だったと言っても過言ではないだろう。

 さらに名曲「BELOVED」を高らかに打ち鳴らしたあと、TERUとJIRO、HISASHIとTAKUROがそれぞれフロートに乗り込み、「SAY YOUR DREAM」を流しながらアリーナを一周。ステージに戻り、4人で肩を組んで記念撮影を行った。

 「またやりたいね。そのためにしっかり制作して……TAKUROが歌った曲もいずれ(リリースしたい)」「また東京ドームに立ちたいです。どんなに歳を取っても、夢見ていこうぜ!」という最後のMCとともに演奏されたのは「BEAUTIFUL DREAMER」。何があっても、美しい夢を胸に生きていきたい。そんな思いを観客一人ひとりに伝え、記念すべきライブは幕を閉じた。

 「ずっとずっと愛してるぞ! 行ってきます!」「行ってらっしゃい!」というコール&レスポンスの後、スクリーンに映されたのは「永遠にGLAYをやりたいです」という文字。月並みな言い方になるが、30周年も彼らにとっては一つの通過点。近い将来、また東京ドームでスケールアップしたGLAYを体感できるはずーーその確信をBuddyに手渡せたことこそが、この日の公演の最大のプレゼントだったと思う。

GLAY東京ドーム写真(撮影=岡田裕介)
(撮影=岡田裕介)

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