ONE OK ROCK Taka、Official髭男dism 藤原聡、Ado、ヨルシカ suis……ゲストボーカルとして求められる“声”
コラボ楽曲では、思いがけないアーティスト同士の相性の良さに気づくこともある。意外とも言える組み合わせの例では、JIN(BTS)とTaka(ONE OK ROCK)による楽曲「Falling (feat. Taka)」が挙げられるだろう。
オリジナル版の「Falling」は、昨年11月にリリースされたJINのソロアルバム『Happy』に収録されており、プロデュースではTakaに加えてToru(ONE OK ROCK)も参加している。そのアルバムリリース後、Takaをゲストボーカルに迎えた「Falling (feat. Taka)」が新たに発表されたのだ。オリジナル版はJINによる韓国語での歌唱だが、「Falling (feat. Taka)」では日本語詞も加わり、また違った楽曲の雰囲気を楽しむことができる。近年のONE OK ROCKの楽曲は英語詞も多いため、Takaの日本語詞の歌唱は少し新鮮に聞こえる。そして何よりも、JINとTakaのボーカルの掛け合いが絶妙だ。2人の歌声が自然と甘く絡み合い、相性の良さが際立っているように思う。熱のこもった2人のボーカルは、この曲に込められた切ない感情、想いが相手に届かないもどかしさを表現しており、聴き手の心を揺さぶってくるのだ。
Imagine Dragonsは、昨年6月リリースのアルバム『LOOM』に収録されている楽曲「Take Me to the Beach」のリミックスシリーズを展開。オーストラリア、イタリア、フランスといった各国の人気アーティストが参加してきたなかで、昨年12月に4作目として発表されたのがAdoをゲストボーカルに迎えた「Take Me to the Beach feat. Ado」だ。
「Take Me to the Beach」は個人の自由と社会的圧力から逃れるための避難場所を探求する楽曲であり、憂いを帯びたサウンドに乗せて、Adoはフレーズごとに声色を変えながら強気なボーカルを披露。自身が作詞も手掛けたというAdoは、短いながらも強烈なインパクトを放ち、この曲のテーマを強く表現している。ラストに向かって、バンドとAdoが徐々に一体感を増しながら曲を盛り上げていくのも圧巻だ。
ゲストボーカルとして個性を発揮し、楽曲に華を添えるアーティストたち。アーティスト同士の相性の良さやそこで生まれる化学反応も楽しみながら、コラボ曲を聴いてはいかがだろうか。

























