SixTONES、1人も欠けることなく迎えた10年の価値 結成記念日を大切にする6人のグループ愛
SixTONESのメンバーは、2012年放送のドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に揃って出演した間柄。“バカレア組”の愛称で人気を博した。その後、一時は離れ離れになってしまったものの、ジェシーの呼びかけで6人が再び集結。事務所に直談判し、2015年5月1日にシアタークリエで上演されたプロデュース公演でグループ結成を発表した。多感な10代を経て、ここに至るまでには紆余曲折あったことだろう。それでもメンバーが自ら選んで、掴んだグループなのだ。
2018年にはYouTubeアーティストプロモキャンペーンに選出され、同年11月には東京・JR品川駅構内に大きく掲げられたビジュアル広告で注目を集めた。2019年にはSixTONESのオリジナル曲「光る、兆し」とともに、メンバー全員でスマホ向けゲーム『モンスターストライク』のCMキャラクターを務めた。“バカレア組”を彷彿とさせる制服姿で登場し、CMでも楽しませてくれた。しかし、当時はまだデビュー前のジュニア。デビューをしているグループと比較して活動の動向が少々見えにくかったこともあり、これらの活動はファンにとっては安心できる露出だった。
結成から10周年を迎え、前述した2紙の新聞広告に再び学ラン姿で登場した6人。“バカレア組”を思い出させるとともに、その堂々たる出で立ちやキリっとした表情からは、この10年の月日の充実ぶりが伝わってくる。もちろん楽しいことばかりではなかっただろう。コロナ禍がデビュー直後に降りかかり、思うような活動ができなかったこともあったと想像する。それでも、配信を活用してステージに立ち、無観客ライブ、無歓声ライブと前例のないことを乗り越えてきた。何があろうとも絶え間なく音楽を届け、あらゆる場面で笑いを振りまき、様々な世界へとファンを誘ってくれた。
ライブ会場も今年は5大ドームツアーを達成と、規模も拡大。大胆ド派手な衣装も着こなし、ファッショナブルでエキサイティングなステージで魅了する。加えて、舞台、映画、ドラマ、バラエティとソロ活動も目覚ましく、朝起きればメンバーの新たな活動情報が発表されていると言っても過言ではないほどの活動量だ。
それに、そんなグループや個人の仕事で関わったスタッフや共演者からの愛されていることを強く感じる結成記念日でもあった。今回のお祝いメッセージが様々なところから届いたように、6人それぞれに個性豊かな魅力があり、メンバー全員が集まったときには、とてつもない魅力を放つ。
「この6人で」と揃った6つの原石と音色。この10年でさらに磨きがかかり、学ラン姿の6人の姿からは、見た目だけはない内面から磨きをかけたカッコよさも放っている。10周年を迎えたばかりで少々気は早いが、この先の10年、20年……30代から40代と年齢と経験を重ねて、渋みが加わっていくこの先が楽しみでならない。SixTONESと一緒に年齢を重ねていけることを幸せに思うファンも多いだろう。























