「“みんなが知っている曲”を作りたい」――KJRGLが目指すべき地点 『Cloud_Six』で確立した世界観

こういう音楽が“僕たちらしさ”であり、“KJ-POP”

――3曲目は1月末にリリースしたデジタルシングル「Generation_Cloud」ですが、開放感のある明るいサウンドが印象的です。「Cloud_Six」のあとだとよりポジティブに響きますよね。SAERONさんはこの曲を次回のライブでやる時には足がつらないようにリベンジしたいところですね(笑)。
SAERON:初めてのライブでは、この曲のパフォーマンスで足がつりましたからね(笑)。新曲「Cloud_Six」も大変そうなので、実はすでにいいアイデアを見つけているんです。6月1日に行う単独ライブを問題なくこなすためのとっておきの秘策があるので、もう安心かな。
――それは、トレーニングとか食事とかですか?
SAERON:偏平足をカバーすることなんです(笑)。偏平足って、どうしても足がつりやすいんですよ。でも、それを克服するための特殊なインソールを靴に入れたおかげで、今はすごく楽になりました!
RIKU:「マッサージの台に乗って踊っているみたいだ!」って、いつも言ってます(笑)。

――(笑)。4曲目は新曲の「S/T/A/Y」。この手のブギー系のサウンドもKJRGLとしては新機軸ですね。展開が多く、歌い方も激しく変わります。ファルセットのパートもあり、難易度の高い楽曲だと思いました。実際歌ってみていかがでしたか?
KOUKI:個人的には今までの楽曲のなかでも、いちばん大好きなナンバーです。サビは僕とAKIRAでほぼすべてのパートを歌っているんですけど、メロディラインはもちろん、サウンドとファルセットの組み合わせが気に入っています。シンプルな歌詞もいいですね。
――アルバムの最後に収められた「overture~the blue wave (english ver.)」。英語が得意なISAACさん以外のメンバーは、発音などで苦労されたのではないでしょうか。
RIKU:もう地獄でした(笑)。
SAERON:速いリズムに乗せてクリアな発音で歌うのが難しかったです。でも、ISAACの的確なアドバイスもあって、レコーディングは結構スムーズに進みました。

――CDのみのエクストラトラックとして昨年末のデビューライブ(2024年12月23日、Spotify O-WEST)で披露した2曲「prologue~the deepest blue」と「SUPERSONIC」が収められています。個人的にも完成度が高いと感じた両曲だったので、納得がいくセレクトだと思いました。
DIEN:ライブにきてくださったファンのみなさんへのプレゼントとして収録しました。あの時の歓声と僕たちの息遣いを思い出していただけると嬉しいです。ライブに参加できなかった人たちにも、KJRGLのステージの魅力が十分に伝えられる2曲だと自負しています。
――本作でKJRGLサウンド、KJ-POPの世界を見せることができたと思いますが、それは具体的にどんなスタイルだとみなさんは考えていますか?
RIKU:今回のアルバムはポジティブなオーラを放つ「So_Fine?」、かっこいいスタイルの「Cloud_Six」、爽やかな「Generation_Cloud」といった具合に、KJRGLのいろいろなカラーを見せることができたかなと思うんです。こうした音楽が“僕たちらしさ”であり、“KJ-POP”と呼べるのではないでしょうか。


















